製薬会社でMR(営業)として働いているヒサシと申します。
少し前、友人から結婚式を延期するとの連絡が入りました。
新型コロナの影響かな?
…と思って詳しい事情を尋ねたら、案の定でした。
私はゲストの立場ですし、事前連絡さえ貰えればいくらでもリスケできます。
しかし、当たり前の話ですが中止の決断をした友人夫婦はメチャクチャ大変そうでした。
会場のキャンセル料、職場との兼ね合い、そして夫婦としての気持ち。
金と心の問題は尽きないようです。
そこで、本日は友人夫婦の結婚式キャンセルについて思ったことを書いていきます。
友人にとっては苦渋の決断だった
まず、結婚式を延期した友人のスペックについて書かせていただきます。
・年齢:32歳
・職業:銀行員
・結婚歴:1年目の新婚
・その他:ヒサシとは同級生かつ子供の頃からの付き合い
実は、以前書いた記事に登場した銀行員の友人と同一人物です。
地元に帰省したときに友達(同級生)同士で生活レベルを比較してみた
取りあえず、この場ではA君と書かせていただきます。
さて、A君は今年(2020年)の6月に結婚式&披露宴を予定していました。
ですが、新型コロナの影響を重く見て、やむを得ずキャンセルすることを決断したそうです。
これは結婚式場側の都合ではなく、A君夫妻の側によるキャンセルです。
そのため、残念ながらキャンセル料は発生してしまうらしい。
去年から準備してきたにも関わらずのキャンセルなので、A君夫妻も辛そうでした。
この決断の背景には、ゲストを新型コロナに感染させたくないという気持ちがあるそうです。
ゲストとは家族や友人は勿論、職場の人間などのことですね。
実はA君が勤めている銀行は『結婚式・披露宴には職場の人間を必ず呼ぶ』という風習(?)があるそうです。
A君本人は少々釈然としない部分があったようですが、そこは職場との兼ね合いを考え、職場の人間を多めに招く予定だったそうですね。
しかし、もし6月の結婚式・披露宴がきっかけで集団感染でも起きたら目も当てられない。
そのリスクを考え、今回のキャンセルに至ったとのこと。
まさに断腸の思いで決断した…ということですね。
ウイルスを相手に損害賠償は出来ない
新型コロナの影響で結婚式場も経営が苦しい…という話はチラホラ聞きます。
結婚式・披露宴はいわゆる『3密』が発生する状況でもありますから、当然感染リスクは高くなります。
それが大規模であればあるほど、危険であるとの考え方ができます。
そういった背景があることから、結婚式・披露宴の中止・延期を申し出るカップルが後を絶たないのでしょうね。
なるほど、確かに深刻な状況であることは理解できます。
とはいえ、既に結婚式を終えている私としては、どこか他人事のような気持でニュースを見ていました。
しかし、今回のように仲の良い友人が関わっているような事例に触れてみると、途端にリアリティが感じられるものです。
A君夫婦が辛いように、結婚式場側としても辛いところなのでしょう。
当たり前の話ですが、結婚式場がコロナウイルスに対してキャンセル料を請求できるはずもない。
キャンセル料はキャンセルを申し出たユーザーに請求するしかないのです。
未曽有のウイルス災害とも呼ばれている中にあっても、キャンセル料を免除するという流れにはならないということですね。
結婚式場もビジネスである…というシビアな現実が感じられます。
A君曰くですが、私が連絡をもらった時点ではキャンセル料がどの程度になるかは未定だと言っていました。
しかし、A君は相当な数のゲストを招く関係で広い会場を予約していたはずなので、おそらくですが数十万円レベルのキャンセル料が発生してしまうのではないでしょうか?
A君は『式場との交渉次第だと思う』とも言っていましたが、果たしてどうなるか…。
A君の状況が落ち着いたら尋ねてみようと思います。
『中止』と『延期』は似て非なるもの
今回、A君夫妻は結婚式・披露宴を『中止』したのであって、『延期』したわけではありません。
高額な金額のキャンセル料が発生してしまうのは、こういった事情があるからだそうです。
結婚式場側の都合を考えれば、キャンセル時の料金が『中止>延期』なのは確かに理解できます。
さて、A君から結婚式・披露宴の中止の連絡をもらった際、私はこう尋ねました。
今回の件、『延期』ではダメなのか?
6月はダメでも、今年の秋や冬に日程を変えれば良いのでは?
すると、A君はこう答えました。
確かに秋や冬への『延期』も考えた。
でも、その時期に新型コロナが落ち着いているかどうかは分からない。
もし、新型コロナが落ち着いていなければ、改めてキャンセル料が発生する。
それはそれで避けたい。
なるほど、確かにA君の言う通りだと思いました。
今年の秋~冬になれば新型コロナが落ち着くなんて保証はどこにも無いのです。
夏以降になれば新型コロナが沈静化すると言っている専門家もいますが、それはあくまで予想に過ぎません。
予想というのは外れる可能性もあるから『予想』なのです。
今のところ決定的な治療法が存在しない未知のウイルスに対して、○○月くらいになれば大丈夫だなどということは世界中の誰にも分からないワケです。
A君は希望的観測を鵜吞みにしなかったからこそ、結婚式・披露宴の『延期』ではなく『中止』を選択したのだと思います。
彼は昔から『先見の明』に秀でている人なのですが、今回も先々のことを見通した上での判断をしていました。
…と同時に、深く考えることなく『今年の秋や冬に延期すれば良いのでは?』的なことを言ってしまった私は思慮に欠ける人間なのだとも思いました。(汗)
俺を許してくれ、A君。
まとめ:新型コロナはライフイベントにも影響を及ぼす
今回はA君の件があったので結婚式・披露宴のことについて考える機会を得ましたが、きっとこういった事例は全国各地に溢れているのだと思います。
私個人としては、新型コロナによる結婚式・披露宴の中止(延期)に関して正解は無いと思っています。
経済的な事情で中止(延期)できないカップルは必ずいるでしょうし、何でもかんでも自粛すれば良いとまでは思いません。
…かと言って、予定通りに結婚式・披露宴を開催する、あるいはゲストとして参加することを即決できるかというと、それはそれで難しい。
もし仮にですが、A君が6月に結婚式・披露宴を予定通り行うとなれば、多分ですが私も参加することを躊躇したと思います。
A君とは長い付き合いですし、彼の新しい門出を祝福したいという気持ちは当然あります。
新型コロナと天秤にかけたときに『参加する』という選択肢に考えが傾いたかも知れません。
しかし、見方を変えると上記の行動は自他共に感染リスクを高めるということでもあります。
遠方まで移動し、『3密』の空間で長時間過ごし、場合によっては宿泊する。
そういった行動の1つ1つが感染リスクを高める。
それは理解していますし、不安がゼロというわけでもありません。
たらればの話ではありますが、最終的に自分だけでなく、自分の家族まで感染してしまったら完全にアウトです。
そうなってしまった場合、悔やんでも悔やみ切れないでしょう。
まあ、A君は賢い人なのでゲストがこうやって葛藤することも見越して『中止』という決断をしたのだと思います。
こういった悪い意味で正解の無いテーマを次々と与えてくる新型コロナウイルスというヤツは、やはり恐ろしい存在なのだと再認識しました。
人生というモノに対して、あらゆる角度から変更・修正を迫ってきます。
自分が医薬品に関わる仕事をしているから余計に思う部分もあるのでしょうが、1日でも早く終息してほしいものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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