こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
今度はメディセオでコロナ感染者が出たと各業界誌が報じました。
メディセオの内勤従業員がコロナ感染 在宅勤務で勤務先の感染拡大はなしと判断
スズケン、アルフレッサ、そしてメディセオ。
これで4大卸うち3社でコロナ感染が確認されたわけです。
アルフレッサのグループ会社でコロナ感染か…4大卸も崖っぷちか?
スズケンからコロナ感染者が出たか…医薬品卸にとっての正念場か?
ちなみに、スズケンでコロナ感染の件が報道されたのが4月8日です。
それからほんの2週間くらいしか経っていません。
約2週間で4大卸のうち3社で感染者が出るって結構ヤバいんじゃないですかね。
4大卸で唯一残っている東邦にはコロナ感染者が出ないように何とか踏ん張ってもらいたいところです。
まあ、東邦にしてもコロナ感染の記事が出るのは時間の問題という気はしますが…。
そこで本日は医薬品卸のコロナ感染について改めて書いていきます。
大阪はコロナ危険地帯か?
まず、これまでに4大卸でコロナ感染した人間について整理してみましょう。
スズケンは大阪事務所でコールセンター業務を担当している内勤従業員。
アルフレッサは連結子会社のSPD業務を行っていたパート社員。
そして今回のメディセオは大阪勤務の内勤従業員。
こうして見ると、スズケンとメディセオには共通点があります。
『大阪』と『内勤従業員』という2点です。
大阪は東京に次ぐ勢いでコロナ感染者が増えていますから、きっとその影響なのでしょう。
続いて、内勤従業員という点について考えてみましょう。
報道の内容が本当なら職場(営業所)とは関係なくプライベートでウイルスに感染してしまったということになります。
スズケンやメディセオにとっては不幸中の幸いといったところでしょうか。
もしコロナ感染者がMSや配送職であったなら取引先目線では大幅なイメージダウンだったことでしょう。
しかし、視点を変えると『職場とは関係ない場所でコロナに感染してしまった可能性が高い』との見方もできます。
コロナ感染が流行っている地域であるほど、職場外でも油断はできないという事例ですね。
医薬品卸の内勤従業員が在宅勤務??
個人的に気になったのは今回報道された内容について言葉通りの解釈をすると、メディセオの内勤従業員は『在宅勤務』を行っていたということになります。
同社によると、従業員は10日を最後に勤務先には出勤しておらず、在宅勤務となっていたため、ほかの従業員への感染の可能性はないとして、勤務先の建屋の事業は継続しているという。
(※ミクスオンラインの記事から一部抜粋)
医薬品卸の内勤従業員が在宅勤務??
元MSとしてはイマイチ腑に落ちないと言うか、ピンと来ないんですよね。
私個人としては、医薬品卸の内勤ってテレワーク(在宅勤務)不可能だと思うんですよ。
もし本当に在宅勤務していたとしたら、家で一体どんな仕事をしていたのか?
効率や生産性ってどうなの?
携帯電話・PC・ネット環境とかは会社が用意してくれるの?
仕事の評価や勤怠関係ってどうしてるの?
…と、メチャクチャ気になります。
ミクスの記事では『勤務先の建屋』という表現をされているので、今回コロナ感染した従業員は会社の中枢ではなく普通の営業所に勤めていたと予想されます。
その前提で考えると、どのような内勤を行っている従業員だったのか?
内勤ということは、少なくともMS(営業)や配送職ではないでしょう。
では、どのような職種か?
消去法で考えられるのは以下の3つです。
・事務職
・倉庫係
・建屋の管理薬剤師
この中で在宅勤務が可能な職種はと言うと…
正直、思い浮かびません(汗)。
事務職は基本的には営業所に出社して電話を取ったり伝票処理をしたりする職種です。
医薬品卸の事務職ってどうなの?仕事内容・求人の裏側についてお伝えします!
そんな事務職が在宅勤務するとなれば、取引先の電話を自宅固定電話・会社貸与の携帯電話に転送すれば仕事を回せるかも知れませんが…。
でも電話関係以外の仕事はちょっと出来そうにないですね。
(特に伝票の仕分けや印刷とか。)
では、倉庫係か?
いや、倉庫係とは読んで字の通り倉庫で仕事をする人たちです。
医薬品の入庫や出庫、営業所内の専用PCで仕入れや在庫調整をしたりすることを考えると在宅勤務は現実的ではない気がします。
じゃあ、管理薬剤師か?
いやいや、薬剤師がいないと営業所内の麻薬の取り扱いとか出来ないし、営業所には絶対に必要な存在です。
ただ、他の営業所から応援の薬剤師を呼び、感染疑いの薬剤師は自宅でPCさえあれば、MS向けの研修資料の作成だとか、DI業務だけに特化した仕事なら出来るかも?とは思いました。
個人的には医薬品卸でのテレワークは不可能だと思っていましたが、やり方次第では可能なのかも知れませんね。
生産性や効率という意味では不明な点も多いですが…。
まとめ:コロナに負けるな、医薬品卸!
4大卸がここまでのスピードでコロナ感染が進むとは思っていませんでした。
製薬会社、特にMRがコロナ感染したという報道はほとんど無い状況なだけに、医薬品卸の感染状況は心配なところです。
どうしたって医療機関に薬を供給する関係上、医薬品卸の人間は感染リスクが高い環境で働いていると言えます。
医療機関に行くのはMSや配送職ですが、彼らがコロナに感染して帰社する可能性はゼロではない。
そんな外勤職の人たちと接触する以上、内勤職の人たちも感染リスクを負っているワケです。
特に4大卸レベルであれば全国各地の医療機関に出入りしています。
ぶちゃけた話、4大卸と取引が無い医療機関はほとんどないはずです。
(※地方の地場卸が強いエリアならば話は別ですが…。)
つまり、いつどこで感染者が現れても不思議ではない状況です。
スズケンとメディセオは大阪、アルフレッサは東京でコロナ感染者が出たと報道されましたが、残念ながら今後も感染者が増えていくことは避けられないでしょう。
医薬品卸にとっての逆境はまだまだ続きそうですが、元MSとしては彼らの奮闘を陰ながら応援しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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