こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
私事で恐縮ですが、5月の販売計画が未達で終わりそうです。
3~4月もまあまあ厳しかったのですが、5月は輪をかけて厳しい状況です。
…で、現状分析やら今後の方策やらを会社の指示で作らされている今日この頃です。
では、なぜこんなにも目標数字との乖離が発生しているのか?
…ということは常々考えています。
あまり考えたくないですが、自粛期間中における私のMR活動がザルだったからか?
それとも、競合メーカーのMRが水面下で何らかの活動をしていたからか?
それとも、何か他の要因があるのか?
そんなことを考えながらTVを見ていたら、あるニュース番組で『コロナが怖いので病院への通院を控えている』とインタビューに答えているがん患者さんがいました。
『今は経過観察中だけど、こうしている間にも再発・転移が進んでいるかも知れない。』
『でも、コロナが怖いから病院には行きたくない。』
『病院に行かなくて済むように、主治医にオンライン診療で体調の報告だけをしている。』
そのニュースを見て、私はハッとしました。
そうか、受診患者が減っているんだ!
薄々感じてはいましたが、そのニュースを見て一気に確信を持てました。
(つまり、自分のMR活動がザルだったとは信じたくない。(汗))
そこで、今日はMRの売上未達とコロナによる受診患者減について書いていきます。
医療機関への受診患者が減っているのは間違いない
Googleなどで『コロナ 患者 減少』などと検索すると、それと思しき記事が結構ヒットします。
完全に見落としていましたが、GW中にもミクスオンラインで患者の受診抑制に関する記事が出ていました。
【特別版】新型コロナ感染拡大で一般患者の受診抑制顕在化 緊急事態宣言延長で病院・診療所の経営直撃も
まあ、こういった記事が世の中に溢れるくらいには、患者が受診控えしているのは間違いないのでしょう。
私の家の近所にもクリニックが数軒あるのですが、どこもガラガラな状態です。
駐車場を見ただけで患者が少ない、あるいはゼロであることが容易に予想できるような状態です。
いつもなら昼や夕方くらいの時間帯だと殆ど満車状態のクリニックなので、やはりコロナの影響なのだと思います。
クリニック側は通常診療しているようなので、要は患者側が通院することを拒んでいるのでしょうね。
こんな具合に、病院だろうと開業医だろうと受診患者が減っているのは間違いないみたいですね。
治療中のがん患者さんの苦悩
記事の冒頭でニュース番組のことについて触れましたが、がん患者さんへのインタビューはリアリティがありました。
番組内では乳がんや子宮がんを患っている女性患者数名が出ていましたが、がん患者さんの悲痛な声を聞く機会となりました。
がんの再発・転移はもちろん怖い。
でも、病院に行くことでコロナに感染することも同じくらい怖い。
そもそも、病院に行くために公共交通機関を使うのが怖い。
ある意味、病院に行くこと自体が命懸けだ。
抗がん剤治療をしているので体力も弱っている。
そんな状態でコロナに感染したら、自分の身体はしまうのか?
こんな風に悩んでいる間に、がんが進行していたらと思うと、不安で堪らない。
一字一句その通りではありませんが、患者さんは記者のインタビューに対して大体このような受け答えをしていました。
また、番組内では医者に対するインタビューもされていました。
患者が受診しない期間が長くなることで、がん治療が後手に回ることになりかねない状況だ。
オンライン診療などの工夫もしているが、やはり限界がある。
こういったインタビューを聞くと、やはり医療現場にはコロナ禍に伴って様々なことが起きていることが良く分かります。
治療の緊急性・必要性・安全性などのバランスを考えて、医者も患者もベストな選択肢を模索している。
私もオンコロジーMRの端くれですので、こういった患者さんの心情などは常に頭の片隅に置いておくようにしたいと思います。
まとめ:受診患者の減少は間違いなくMRの売上に影響している
不謹慎を承知の上で申し上げますと、病気の患者さんがいるからこそMRの売上が立つという側面があります。
その前提で考えると、もし病気の患者さんが減ることでMRの売上が減るのなら、それはそれで良いことでしょう。
(MRが会社・上司から詰められることは避けられませんが…。)
ただし、『受診患者が減った』イコール『病気の患者が減った』ではないので、そこは取り違えないようにしないとダメですね。
たまたま見たニュース番組がきっかけではありますが、私の売上計画が未達に終わるかどうかより、医者・患者の状況の方が明らかに切羽詰まっていると感じました。
確かに、MR個人としては売上アップのために何か手を打ちたいところです。
しかし、そんなMRのエゴのために忙しい医療従事者(特に医者)に半ば強引にアタックするのも何だか違う気がします。
最近はMRのWEB面談、あるいはその打診が多過ぎて辟易している医者も多くいると聞きます。
MRはサラリーマンですから会社の指示に従わざるを得ませんが、だからといって医者や患者を蔑ろにするのも良くない。
たとえ手探りでも、自分と相手とのバランスが上手く取れる方法を模索していくしかないですね。
とりあえず、5月の売上計画が未達になることについては、会社・上司からの追及を甘んじて受け入れようと思います。(汗)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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