こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
いよいよ11月下旬の3連休を迎えようとしているワケですが、ここにきて新型コロナの感染者数が一気に増えてきましたね。
東名阪エリアだけでなく、北海道も非常にヤバそうです。
10万人当たりの感染者数を計算すると全国の都道府県で北海道が最も感染者割合が高いとされていますが、やはり寒冷地から流行する類のウイルスなのかも知れませんね。
東京でも一日の感染者数が500人を超えて結構騒がれています。
東京都・小池都知事が緊急会見 新型コロナの感染者数 過去最多の534人 警戒レベル最高位に引上げ
そして、日本医師会の中川俊男会長も3連休の外出は控えるようにとの呼び掛けをしています。
日医・中川会長 今週末は「秋の我慢の3連休」 東京都などコロナ感染者数が過去最高を更新
TVでも報道されましたが、
コロナに慣れないでください。
コロナを甘く見ないでください。
…という中川会長による注意喚起の言葉には、正直言って身が引き締まる思いがしました。
私の担当エリアではコロナのことではそれほど騒がれていませんが、こういった状況では病院への直接訪問はやっぱり良くないのかなぁと思ってしまいます。
(※とは言いつつ、11月24日以降に病院を直接訪問するアポイントが数件ほどあるのですが…。)
こういった状況もあり、私の担当エリアでは病院の訪問規制がより一層厳しくなってきました。
今日はそのことについて書いていきます。
病院にとってMRは新型コロナウイルスの媒介人か?
当たり前の話ですが、外部の出入り業者が頻繁に院内に立ち入るようだと、それだけ感染リスクが上がりますよね。
知らず知らずのうちにコロナ感染している出入り業者を院内に招き入れてしまったせいで、院内感染の温床となる。
しかも、感染者が増えまくっている弊害により、感染経路を追跡することもできない。
そして、集団感染が起こってしまった病院ではTVなどのメディアで報道され、来院患者から恐れられるなどの風評被害に遭う。
そして、病院としての収益は悪化していく。
まさに悪循環ですよね。
だからこそ、この悪循環の序盤に当たる人の往来を減らすということに力を入れるのは理解できます。
そう考えたとき、MRを含めた出入り業者が真っ先に訪問規制対象になるのは当然です。
悪く言うなら、病院にとってはウイルスの媒介人のようなものですからね。
まさに、招かれざる客といったところでしょうか。
こういった病院側の意向だけでなく、私個人としても、このご時世に病院への直接訪問はさすがにヤバいのでは?と思うことが増えてきました。
たとえ病院側(医者)が許可したアポイントであろうと、直接訪問することに躊躇している自分がいます。
以前、ミクスの編集長がMRの外勤を戒めるようなメッセージを発していましたが、いよいよその忠告通りに行動するべき世情になってきたように思います。
そんなこんなで、私の担当エリアでも訪問規制が厳しくなった施設が増えてきました。
元から直接訪問OKな病院は多くありませんでしたが、訪問者への締め付けがより強化されてきたように思います。
9月よりも10月、10月よりも11月…といった具合に、訪問規制は現在進行形で進んでいます。
そこで、今回は私の担当エリアにて訪問規制が強化されたA病院とB病院について紹介します。
1.感染流行地域からの往来を禁止したA病院
A病院では出入り業者・見舞の客・その他の訪問者など、全て例外なく感染流行地域からの往来を禁止しました。
(※一応、緊急の用件であれば入館を検討するとは言っていますけど。)
ここでの感染流行地域とは、東京を含む関東圏、名古屋近郊、大阪を含む関西圏、北海道などを指します。
これらの地域に住んでいる人たちによっては不服でしょうけど、このA病院では問答無用で訪問規制しています。
誰であろうと、入館時に必ず『どこの地域から来たのか?』ということを聞き取りする、あるいは記帳させるといった措置を徹底しています。
そこでもし感染流行地域からの訪問者だったことが判明した場合は、入館を拒まれるという流れですね。
このお陰で、弊社を含む製薬メーカー各社において東京などの本社スタッフが訪問できない事態に陥っています。
私の担当エリア内にてA病院は非常に市場規模の大きい施設でして、田舎の病院でありながら、本社スタッフも重点施設として位置付けています。
元から完全アポイント制の病院ですし、ターゲットの医師にアポイント申請しても返事が無いのはザラにある施設ですが、それでも何とか直接訪問自体は可能な先でした。
ついでに言うと、ターゲットの医師陣は皆さん揃ってWEBはやりたくない派の人たちなので、病院の訪問ルールに従って直接訪問するしか方法がない先でもあります。
それがここに来て締め付けが強化されましたので、本社スタッフは地団駄を踏んでいます。
まあ、私は以前から東京の本社スタッフが地方(田舎)を行脚することについて疑問を持っていた人間なので、今回の訪問規制強化について個人的には今のところ歓迎しています。
まあ、12月に入る頃には近所に住んでいるMRさえも訪問禁止になりそうで怖いですけどね…。
2.診療科によって対応が異なるB病院
B病院は直接訪問すること自体はOKな施設です。
しかも、先ほどのA病院とは異なり、感染流行地域からの往来も認めています。
入館時に体温を測り、発熱していなければ入館可能というルールですので、訪問回数・面会回数をトレースされているMRにとっては大変助かる施設です。
…が、このB病院は診療科ごとにMRの対応が全く異なります。
例えば、内科ならアポイントさえあれば直接訪問OKだけど、外科では理由を問わず直接訪問は絶対に認めない!…みたいな感じですね。
ではヒサシが訪問したい診療科はどうかと言うと、10月下旬から直接訪問が完全禁止になってしまいました。(汗)
元からコロナ禍への警戒心が強く、MRなどの出入り業者が直接訪問することについては乗り気ではない診療科だったのですが、それでも9月までは用件次第では直接訪問OKでした。
しかし、今では弊社を含め、どこの製薬メーカーも直接訪問はNG状態です。
その一方で、弊社とは全く関係ない他の診療科では、MRによる直接訪問OKなのだから理解に苦しみます。
これはつまり、病院自体の訪問ルールとは別に、各々の医者の中で新型コロナへの警戒度が異なるということなのでしょうね。
以前、新型コロナへの考え方は医者によって温度差があることについて記事を書きました。
病院勤務の医者ですら新型コロナを『正しく恐れる』ことは出来ていない?
そういった温度差が、MRによる直接訪問を認める・認めないという診療科ごとの意向に繋がっている気がします。
いずれにせよ、B病院は今のところWEB面談オンリーで頑張っています。(汗)
まあ、ここまで新型コロナ感染が広がった今となっては、ユーザーである医師陣に感染リスクを負わせることなく、WEB面談オンリーで活動するくらいの方が丁度良いのかも知れません。
最後に:今冬はMRによる直接訪問は自粛するべきか?
今さら言うまでもないですが、新型コロナの怖いところは自分が『感染させる側』『感染させられる側』のどちらにもなり得るという点です。
目には見えない敵(ウイルス)というのは本当に厄介です。
私も含めて、人々を疑心暗鬼のさせるには十分な威力を持っています。
こういった状況だからこそ、MRとしての仕事のやり方を見直す必要があるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、やっぱりMRによる病院への直接訪問は見直した方が良いのかも知れませんね。
MRとしての仕事の効率はさて置き、どう考えても病院への直接訪問は世間の流れに逆らっているとしか思えません。
これはMRとしての仕事を放棄したいという意味ではないです。
MRとして以前に1人の社会人として、感染リスクを抑える行動をしないとダメだという意味です。
今後、12月、1月、2月…となっていくにつれ、新型コロナ感染者はさらに増えていくに決まっています。
それに伴って、医療体制も間違いなく逼迫していくことでしょう。
この状況で、病院が何の手も打たないワケがない。
実際、病院側は訪問規制を強化することでMRによる直接訪問に否定的であるという意思表示をしていますし、それが病院としての答えなんだと思います。
ここ最近は、
MRが病院を直接訪問することはモラル的にどうなのだろうか?
…などと考えることも増えてきました。
まあ、病院側が直接訪問OKと言っているのであれば、MRとして訪問しないという選択肢は基本的にあり得ませんけどね。
それでも、やっぱり葛藤してしまっている自分がいます。
それと、私自身が仕事とはいえ病院に直接行くことについて、家族(特に妻)が快く思っていないのも地味に辛いところです。(汗)
やっぱり病院とは病人が集まる場所ですから、無症状で自覚がない新型コロナ患者がいる可能性だってあるわけです。
仕事だから致し方ないのは妻も理解していますが、自分の夫がそういった場所に赴くこと自体、やはり賛成しかねるといった感情もあるみたいです。
この辺りの家庭と仕事とのバランスについても、我が家では地味ですが課題の1つと化しております。(汗)
そして会社は相変わらず、
なるべく直接訪問しろ!
そして、売上やシェアを伸ばせ!
…などと一方的にプレッシャーを掛けてきます。
製薬会社も営利団体なので現場に圧力を掛けてくるのは理解できます。
ですが、私個人としては感染リスクを抑えることを意識し、当面の間は病院側の反感を買わないように慎重に活動していこうかなと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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