こんにちは、元MSのヒサシです。
MSとは医薬品卸の営業職であり、病院・開業医・調剤薬局といった医療系の施設が主な取引先です。
このことから、MSはいわゆる“客商売”をしている職業であるとも言えます。
そして客商売の宿命なのか、MSは“厄介な取引先”とも関わらざるを得ない場面もあります。
でも、それって凄く大変なんですよね。(汗)
急配が多かったり、返品が多かったり。
何かにつけて、嫌味っぽいことを言われたり。
そんな取引先を担当していると、MSとしては心が疲弊してきます。
その気持ち、私には“超”が付くほど理解できます!!
私自身もMS時代に『あの取引先とはもう関わりたくねぇ…』などと幾度となく思いましたので。
では、MSにとって厄介な取引先の特徴とは何か?
…ということで、この記事では私自身のMS経験に基づいて、5点ほど綴ってみました。
その内容がこちらです。
①急配が多過ぎる
②返品が多過ぎる
③出荷調整品を買い占める
④支払い金額を滞納する
⑤MSへの人格否定
現役MSにとってはご存知の通り、どれもこれもMSにとっては厄介な要素です。
心身ともに消耗すること間違いなし。
結局のところ、自分のことしか考えていないような取引先ですからね。
自覚の有無はさておき、彼らは悪意に満ちていると言ってもいい。
MSがどれだけ大変な思いをしようとも、そんなことは気にも留めない人たちなのですから。
外見こそ人間ですが、内面は“モンスター”と呼んでも差し支えないレベルなんですよ。
少なくとも、MSの目にはそのように映っている人種が存在しているのは事実です。
以上のことから、もし可能であれば、MSとして早急に彼らとの関係を見直す必要があります。
詳しくは後述しますが、私はMS時代に“厄介な取引先”と意図的に縁を切ったこともあります。
その辺りの体験談について、興味がある人はご一読ください!
MSにとって厄介な取引先とは?
自分が担当している取引先のことが嫌いで仕方ない。
あるいは、どうしても好きになれない。
そのように感じているMSは、ぶっちゃけ全国各地にいます。
私自身も、MS時代はその中の1人でした。
MSとして、その取引先と関わる度に気疲れする。
MSとして、その取引先のことを考えるだけで気分が暗くなる。
それなりにMS経験が長くなってくると、このような体験をする機会が増えてきます。
さて、このような取引先の共通点としては『自己中心的』という特徴があります。
この場合、傲慢・独善的・利己主義という言葉で言い換えても良いかもしれません。
とにかく『自分さえ良ければ他はどうでも良い』という思考なので、MS(卸)に対しても常日頃から無理難題を突き付けてきます。
頻繁な急配&返品の依頼は当たり前。
出荷調整品を買い占めるのが得意技。
自分勝手な都合で医薬品卸への支払いを滞納する。
極めつけに、担当MSへの人格否定攻撃も超一流ときた。
そこに良心の呵責などは一切ありません。
まるでMS(卸)のことを家来か便利屋のように扱うことについて、まるで抵抗がないのです。
MS(卸)にとっての“顧客”という立場に胡坐をかいているものだから、より一層タチが悪い。
要するに、彼らは人の皮を被った“モンスター”なんです…(汗)
何から何まで、MSのことを時間的・労力的・精神的に苦しめる取引先。
そんな取引先の具体的な行為について、MS時代の実体験を交えながら1つずつ紹介していきます。
① 急配が多過ぎる
病院にせよ、開業医にせよ、調剤薬局にせよ、彼らは“患者ありき”で仕事をしています。
当然ながら、そこに付随してイレギュラーも発生しますよね。
患者の容体が急変したから、治療薬が急遽必要になった。
普段は扱わないような薬が記載された処方箋が飛んできたから、何とかして対応する必要に迫られた。
このような展開自体は仕方のないことです。
よって、多少なりとも急配が発生することもまた、致し方ないことだと思っています。
でもね…
タチの悪い取引先は、実際には急いでないのに急配依頼を連発するんですよね…。
急配が多いのではありません。
急配が“多過ぎる”のです。
取引先にもよりますが、私がMS時代に担当していた病院なんかは、1日に2回~3回ほど急配を頼んでくることもありました。
在庫管理をしっかりと行っている施設であれば、急配なんて1日1回でも多いくらいなんですよ。
…にも関わらず、このような体たらく。
MS(卸)への嫌がらせじゃないか?
…って疑いたくレベルなんですよ!
よほど在庫管理が下手なのか。
それとも、卸のことを薬の保管庫代わりとでも考えているのか。
何れにせよ、急配はMSにとって負担が大きい行為です。
全国のMSを苦しめる『急配(きゅうはい)』とは?元MSが経験談を交えて解説します!
物理的に薬を届ける関係上、急配はどうやっても人の手で行う必要があります。
そのためにMSは本来の業務スケジュールを変更し、急配のための時間を捻出しているのです。
会社目線で考えてみても、急配に伴う駐車場代・高速道路代・ガソリン代といったコストは馬鹿にできません。
このような事情を取引先側がどのくらい知っているかは不明ですが、少なくとも急配を連発することについて抵抗感が無いのは事実です。
だからこそ、このような取引先はMSにとって厄介なのです。(汗)
② 返品が多過ぎる
治療中の患者が亡くなった。
今まで来ていた患者が来なくなった。
採用薬が変更になって古い薬は要らなくなった。
このような場合、取引先はMSに返品の依頼をしてきます。
これまた“患者ありき”の要素が含まれていますので、取引先なりに辛い事情があることは理解できます。
…と言っても、やっぱり“返品”という商習慣がここまで浸透していることに関して違和感はあるけど(汗)
さて、問題なのは返品の量です。
在庫管理をしっかりしている取引先であれば、返品の依頼量はすごく少ないんですよね。
返品量が多くなる年度末(3月)ですら、実際に返品依頼されるのは5品~6品くらいのものです。
(※その取引先における卸ごとのシェアによっても異なりますけど。)
それに、こういった取引先はMS(卸)への気遣いも欠かしません。
本当に申し訳ないけど、これらの薬について返品処理をしてもらえませんか?
…といった感じで、すごく低姿勢なんですよね。
これは『返品』=『相手に負担を強いる行為』という認識があるからこその言動なのでしょう。
そういった一言があるかどうかで、MSとしては心の持ちようがかなり変わってきます。
要するに、MSにとってはいわゆる“優良な取引先”なんですよね。
しかし!!!
厄介な取引先はこのような気遣いなど一切ありません。
それどころか『さっさと返品処理をして赤伝を持ってこい』といった口振りなんですよ。
その上、返品の量も尋常ではありません。
“多い”というレベルを通り越して、マジで“多過ぎる”のです。
私がMS時代に担当していた病院や調剤薬局では、年度末(3月)ともなると20品~30品くらいの返品はザラにありました。
マジで酷いときだと、50品を超えることすらありましたからね。
極めつけに、その中には使用期限が切迫している薬や、包装が何世代も前の薬もまでもが含まれています。
詳しくは下の記事を見てほしいのですが、MSにとって返品処理をするのって本当に大変なんですよ。
医薬品卸のMSが返品を嫌うのはなぜ?それは社内での手続きが大変だからです!
こういった事情について、取引先側がどの程度知っているのかは分かりません。
ですが実際のところ、返品に関する彼らの価値観について、MSと相容れないことだけは確かです。
そして!!!
さらに最悪なのは、先ほどお伝えした『急配で届けた薬』をも返品してくることがあるという点です!
緊急で欲しいと言うから頑張って届けてあげたのに、それから数週間後~数ヶ月後に返品依頼してくることがあるんですよ。
しかも、謝罪の言葉は一切ナシ。
これね、担当MSにとっては本当に辛いし、なおかつ腹立たしいことなんですよね。
おいおい、MS(卸)への嫌がらせか?
…って解釈すらできるような出来事なんですよ。
いくら何でも、理不尽過ぎやしないか。
そして、人間としての道理から外れ過ぎていないか。
まとめると、返品依頼を乱発してくるような取引先は、MSにとって厄介極まりないということです。(汗)
③ 出荷調整中の薬を買い占める
医薬品卸にせよ、製薬会社にせよ、好きで出荷調整しているワケではありません。
市場に過不足なく薬を供給するために、仕方なくやっていることです。
ですが!!!
そういった事情を知ってか知らずか、薬が出荷調整になった途端に“買い占め”の注文をしてくる取引先っているんですよ。
これは即ち、他の施設には薬が行き渡らなくても構わないと意思表示しているのと同じこと。
まさに『自分さえ良ければ他はどうでも良い』という思考の典型例です。
これって、あまりにも自分勝手だとは思いませんか?
医薬品業界におけるジャイアンみたいなものだ…(汗)
例えばですが、医薬品卸の【デポ】に出荷調整中の薬が100あるとします。
なおかつ、そのデポではA・B・C・D・Eという5軒の取引先に、薬を20ずつ均等に供給しようとしていたとします。
このような場合、MSには慎重な対応が求められます。
特定の取引先だけに出荷調整品の納品が偏ってはダメですからね。
従いまして、MSとしては出荷調整品を上手く按分するように取り計らうのがセオリーなのです。
医薬品の出荷調整・出荷停止の度にMSは苦しんでいる!自主回収後の地獄を語る!
しかし!!!
こんなとき、もしAという取引先が『出荷調整している薬をウチに100持ってこい!』などと要求したら、果たしてどうなるでしょうか?
当然ながら、他のB・C・D・Eは困ることになります。
MS(卸)として、それだけは避ける必要があります。
よって、このような場合において、Aからの要求を呑むワケにはいきません。
でもね…
こういったAのような取引先って、本当に遠慮がないんですよ。
それこそ、MSに無茶な要求をすること自体が、お家芸じゃないかレベルにまで達していますので。
だからこそ、MSにとっては厄介なんです。
このような場合だと、出荷調整している薬の“買い占め”を断られた途端、MSに対して不平不満を叩き付けてきますからね。
いかがでしょうか?
これは全て、私がMS時代に直接言われたことです。
MS(卸)の都合なんてお構いなし。
他の施設の都合についてもお構いなし。
悪い意味で自分本位であり、なおかつ自分の要求がまかり通ると信じている取引先。
このような取引先が多く担当しているMSほど、精神的に疲弊しているのは間違いありません。
④ 支払い金額を滞納する
医薬品卸と同じく、取引先だって商売をしてメシを食べています。
しかし、取引先によっては経営状況が良くなくて、資金繰りに苦しんでいるような場合も少なからずあります。
そんなとき、医薬品卸への支払い金額について滞納することも珍しくありません。
例えばですが、3月に100万円分の薬を買い、翌月の4月に80万円しか支払わないとか、まあそんな感じです。
このような場合だと、1ヶ月で20万円分の支払いを滞納していることになります。
この20万について、5月や6月に支払ってくれれば、医薬品卸の社内ではそれほど問題視されません。
…と言っても、MSとしては毎月きちんと売掛金を回収するのが理想ですけどね!
しかし!!!
取引先によっては、この不足分の20万円をいつまで経っても支払わないようなこともあるのです。
それどころか、4月には追加で20万を滞納し、5月にはさらに追加で20万円を滞納し…
…といった感じで、滞納金額が100万円とか200万円くらいまで膨らんでしまうこともあるワケですよ。
こんなとき、MSは社内で『今月こそは滞納分を全額回収して来い!』などと指示されます。
そして、これは医薬品卸としては当然の考え方でもあります。
なぜかと言うと、医薬品卸にとっては売掛金を回収して初めて、真の実績として認められるからです。
付け加えると、もし取引先が破産したら売掛金を回収不可能な状況となってしまうので、その前に手を打っておくという意味合いもあります。
でもね…
これまた私の経験談ですが、滞納している取引先に回収交渉をすると、まず間違いなく険悪な雰囲気になるんですよね。
滞納金額にもよりますが、取引先によってはこのように罵ってきたこともありました。
これについては、私の回収交渉が下手だったことも関係していますので、その点については反省しています。
(※この当時、私は新人MSだったので回収交渉に慣れていなかった。)
要するに、取引先には取引先なりの言い分があるということです。
その辺りを加味して考えてみると、取引先には必ずしも“悪意”があるワケではない。
つまり、好きでMSに文句を言っているワケではないとも解釈できます。
急配・返品・出荷調整に関する我儘な要求とは、少しばかり事情が異なるのです!
しかしながら、理由は何であれ、MSにとって厄介な取引先であることに変わりはありません。
会社は売掛金を回収して来いと言う。
取引先は買掛金の支払いを待ってくれと言う。
この相反する考え方によって、MSは板挟みに遭うのです。
当然、MSにとっては良い気分ではありません。
しかし、MSとて会社員です。
会社からの指示には逆らえるはずもありません。
売掛金を回収することはMSの義務であり、ある意味では売上・利益を伸ばすこと以上に大切な仕事なのですから。
だからこそ、支払いを滞納する取引先はMSにとって悩みのタネとなるのです。
⑤ MSに対する人格否定
これは今までお伝えしてきた急配・返品・出荷調整・支払い滞納とった全てに通じる要素です。
何かにつけて、MSのことを罵る。
ことあるごとに、MSに対して悪態をつく。
そのような取引先は少なからず存在しています。
元々の予定をキャンセルして急配してあげたら、第一声が『遅い』『もっと早く持ってこれないの?』だったりとか。
時間と労力を費やして返品処理してあげたら、これまた『遅い』『仕事が出来ない担当者だな』などと言われたりとか。
頑張って出荷調整品を多めに届けてあげたら、いの一番に『これだけ?』『一体どういうつもり?』などと文句を言われたりとか。
支払いの滞納について数ヶ月なら何とか待てると報告したら、またしても『そんなの当たり前でしょ?』『最初からそうしろよ』なんて言われたりとか。
早い話、MSの人格を否定するような言葉ばかりを叩き付けてくるのです。
むしろ、彼らは“顧客”という立場に胡坐をかいて、MSへの人格否定を楽しんでいる節すらあります。
まるでMSを罵ることが快感だと言わんばかりの口振りなんですよね。
これはモラルハラスメントの典型例である!!
もうこの際だからハッキリ言いましょう。
MSだって感情を持っている人間です。
無感情なロボットなどでは決してありません。
よって、罵倒されれば嫌な気持ちになります。
心が傷つきます。
胸が苦しくなります。
腸が煮えくり返ります。
いくら顧客が相手であっても、我慢の限界というものがあるのです。
ですが、MSにとっては腐っても“お客様”であることも事実。
MSという立場上、表立って無碍にするようなことは出来ない。
だからこそ、上記のような人格否定の言葉が絶えない取引先は厄介なのです。
MSの“目”は節穴ではない!
MSは色々な取引先を訪問しています。
先ほど挙げた厄介な取引先に行くこともあれば、MS(卸)の事情を汲んでくれる優良な取引先にも行くんですよ。
その過程で、いわゆる“人を見る目”も養われていきます。
世の中には、本当に色々な人がいるものです。
悪意に満ち溢れた人間もいれば、善意によって行動している人間もいる。
それは病院であっても、開業医であっても、調剤薬局であっても同じことなんですよね。
そういった環境で揉まれることによって、MSの“目”は鍛えられていくのです!
そんなMSの目を以ってすれば、急配や返品を連発するような取引先の本質なんて、すぐに見抜けるんですよ。
自分のことしか考えておらず、要求だけは一丁前。
顧客という立場に甘え、常に上から目線を貫く。
言ってみれば、彼らは『くれくれ星人』なんですよね。
一言目には、いつものように早く急配してくれ。
二言目には、返品依頼した薬について早く赤伝を持ってきてくれ。
このような口癖がある人間は、相手の時間や労力を奪うことについて躊躇いがありません。
だからこそMSにとっては厄介なワケですが…
その一方で、MSは彼らのことを普段からよく観察しています。
MSの目は、決して節穴ではないのです。
そして、取引先の前では表にこそ出しませんが、内心ではこういったことを考え始めるのです。
私はMSだった頃、厄介な取引先に対してこのような目線で物事を考えていました。
これはMSとして、プロ意識に欠ける考え方であったことは自覚しています。
全ての取引先と良好な関係を気付き、成果へと繋げるのがプロのMSですので。
しかし、そのようなプロ意識なんてどうでも良いと思える程に、自分(MS)のことを苦しめる悪辣な取引先がいたのです。
暇さえあれば“この取引先とどうやって縁を切るか”ということを考えていた気がします!
取引先がMSのことを評価するように、MSもまた取引先を評価しています。
“ヒト 対 ヒト”の取引である以上、これは避けようのないことなのです。
最後に:厄介な取引先はMSから見放される!
これまた私自身の経験談ですが…
私は厄介な取引先(病院・調剤薬局が1軒ずつ)と徐々に距離を置き、取引自体を自然消滅させたことがあります。
具体的には、訪問頻度を減らしたり、急配・返品をテキトーな理由を付けて断るといった感じです。
もちろん、取引先から罵られるのは覚悟の上で…です!
上記の2軒については、最終的に売上・利益ともに殆どゼロの状態になりました。
その結果に伴いまして、社内では上司(所長)から苦言を頂戴したこともあります。
このようなやり方について、現役MSの皆さんにとっては賛否が分かれるところでしょう。
しかし、私は全く後悔していません。
そして、自分の選択は正しかったと今でも思っています。
なぜかと言うと、厄介な取引先からの無理難題が減った分だけ、他の優良な取引先での活動に集中できたからです。
確かに、MSとしての実績は一時的に下降しました。
しかし、その半年後くらいには売上・利益ともに、優良先の影響によってV字回復させることに成功しています。
このことから、厄介な取引先からの急配・返品・出荷調整に関わる依頼事によって、私はMSとして想像以上に疲弊していたことを実感しました。
今思えば、時間・労力・精神力などを浪費していただけでした…(汗)
付け加えると、MSの事情を理解している優良先に時間&労力を割くことに関して、その意義についても実感できました。
MSに限った話ではありませんが、仕事には優先順位というものがあります。
その観点から考えてみると、厄介な取引先を意図的に“見放す”のは、実は理に適っているんですよね。
MSだって馬鹿ではありません。
売上・利益を伸ばすために、厄介な取引先よりも、優良な取引先を優先して動くのは当然のこと。
結論として、急配なり、返品なり、自分の都合を押し付けるだけの取引先は、MSから見放されても仕方ないんですよ。
言い換えるなら、相手に対して何も与えず、利己的に振舞っているのと同じですからね。
繰り返しになりますが、MSだって人間です。
感情があり、心があり、好き嫌いがある。
いくら取引先とはいえ、MSに対して横柄な要求ばかりをしていれば、MSの中に嫌悪感が蓄積していくのは当然のことです。
そして何かの折に、そのような負の感情が爆発しないとも限らない。
私の場合は“徐々に距離を置く”という手段で取引先との関係を断ちましたが、気性が荒いMSであれば、もっと“過激な手段”を使わないとも限りません。
私の先輩MSなんかは、怒りが頂点に達したのか、出禁覚悟で3月(年度末)の返品を全て断っていたなぁ…
MSは医薬品卸との営業マンですので、確かに取引先との信頼関係を築くのが第一です。
可能な範囲で、取引先に寄り添ってあげることも大切です。
しかし、取引先の我儘を許容するにしても、限度というものがあります。
世の中には、こちらからの誠意が通じないような取引先もいるのです。
それどころか、誠意に対して悪意で応えてくることも少なくない。
そのような取引先とは、MSとして敢えて関わらないようにすることも立派な選択肢の1つです。
少なくとも、私は元MSとしてそのように思っています。
取引先との関係性に悩んでいる現役MSにとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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今晩はヒサシさん!この回のテーマは全MS経験者言いたい事がありすぎる感じですよね。私も読みながらうなずいたりそうなんだけど人生経験を積んでいくと相手の立場に立って考えてみたりと色々頭に浮かんできました。適当に私の思った事書きますね嫌な客は急配が多過ぎる!のではなくて注文する物全てが急ぎなのである!が私の考えです。しかしながら私が薬局の購入担当者になって問屋から買う場合100T入りと1000T入りの値引率が同じならいつ止まるかわからない薬をわざわざ1000T入りでは買わないなぁとか…。返品についてはかなりの昔から今迄、力関係で何でもハイハイと返品に応じてきた卸側のぬるい態度が得意先を殿様にしてきた結果が今だ!と言えるでしょう。ただもう時代は変わったんですがそれは問屋皆が一致団結裏切り無しで教えてあげなきゃね。又急配はコストがとてつもなくかかる!そしてスケジュールが台無しになるのは間違いありませんがMSの中には主体的にMS活動が出来ないいわゆる配送職に毛の生えたレベルのMSもいるものでその様なMSにとっては急配や金曜日の昼便(第二便)以降の今日中での納品希望は好都合なのですよねだってMSの本来業務が出来ない彼等にとってみれば配送という仕事をしているのは否定出来ない紛れもない事実ですから!本来は配送の方がいるのですがね…とまぁ色々書いてすいませんm(_ _)mまだ書こうと思えばいくらでもですが
ホルモンさん
コメントありがとうございます!
ここまで急配や返品が習慣化してしまった背景を読み解いていくと、歴代の担当MSが顧客を甘やかしてきた事も影響していそうですね。
MSもMSで「急配に対応してナンボ」などと考えている人間は少なくない気がします。
実際、私自身も上司や先輩MSや「急配を頑張れば帳合をゲットできる可能性がある」などと指導された経験があります。
当時の上司・先輩MSによる教えが100%間違っていたとまでは言いませんが、やはりこういった卸独自の社風が顧客の増長を招いてしまったのかもしれませんね。
顧客と卸の歴史について考えていくと、これはかなり根が深い問題だと言えそうです。