こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
日本全国がコロナ禍に陥って、既に半年以上が立ちました。
ところで、皆さんが所属している製薬会社では、本社スタッフ(マーケとか)が現場を直接訪問することはありますか?
病院側からはいい迷惑だと言わんばかりに
東京などの大都市からの訪問はしないでください!
○○県外からの訪問は認めません!
○○市の在住者のみ直接訪問を認めます!
…みたいな通達が頻繁に届きます。(汗)
コロナ禍ではありふれた光景です。
もはや驚きゃしません
それなのに、なぜか弊社の本社スタッフは地方(田舎)に出張しまくりです。
北は北海道、南は九州まで、全国行脚待ったなしです。
確かに講演会とかKOLへの対応とか、本社スタッフが現場に出ることの意義は理解できる。
でも、今はコロナ禍における第3波の真っ最中です。
新型コロナの第3波によって病院の訪問規制が厳しくなってきた話
医療崩壊が危ぶまれているこのご時世に、果たして彼らは何を考えているのか?
TVや新聞でニュースを見ていないのだろうか?
それとも、コロナに感染しない(させない)絶対的な自信があるのだろうか。
今日はそんな違和感について書いていきます。
東京在住の本社スタッフはコロナへの警戒心が麻痺している!?
まず先に、この記事をご覧になっている全ての東京在住者様にお詫びします。
皆さん全てが弊社の本社スタッフと同じような人種だとは全く思っておりませんので、悪しからず。
では本題です。
製薬会社の本社スタッフと言っても様々です。
営業部門の偉い人、マーケティング部の人、開発の人、それはもう色々です。
弊社の場合、これらは全て東京(または東京近郊)の人たちです。
東京の本社ビルで勤務しているのだから、まあ当たり前ですよね。
一応、週5日フル出社するわけではなく、適度にテレワークを織り交ぜて働いているそうです。
さて、そんな本社スタッフのうち、私(MR)と関りが深いのはマーケの人たちです。
一応、これでも田舎とはいえ大学病院を担当しているので、マーケを中心とした本社スタッフから色々な要望が来ます。
こんな具合に、コロナ禍だろうとお構いなしです。
でも、ちょっと待ってほしい。
これらの用件はWEB面談で済ませちゃダメなことなのか?
いや、WEB面談だと細かいニュアンスまで伝えるのは困難だから、直接訪問に拘っているのか?
でもさ、やっぱりWEB面談で十分じゃない?
…といった感じで、担当MRとしては理解に苦しんでおります。
東京(コロナ感染流行地域)から直接訪問もさることながら、どの面下げて地方の重鎮医師に面会するつもりなのか?
もし直接訪問のアポイントが取れたとして、医者側に気を遣わせる可能性についてどう思っているのか?
あるいは、東京(コロナ感染流行地域)から長時間かけて地方まで来ること自体、どういう神経をしているのかを疑われる可能性について思い浮かばないのか?
うーん、よくわかりませんなぁ…
ちょっとコロナに対する警戒心が麻痺しているというか、些か無神経すぎやしないかと思うワケです。
そもそも、直接訪問の際に本社スタッフと同行すれば、その時点で私にとっても濃厚接触です。
正直言って、その点についてもイヤです。
駅や空港で合流し、同じ車で移動するなんて言語道断です。
TVや新聞で偉い人たちが3密を避けるように喋っているのに、果たして何を考えているのだろうか。
ウチの本社スタッフたちの行動について、やっぱり違和感は拭えません…。
私はコロナ感染者が少ない地域で生活しているので、余計にそう思ってしまうのかも知れませんね。
生命関連企業としてのモラルはどこいった?
私は大して優秀でもない平凡なMRです。
ですが、そんな凡人MRにだって『製薬会社という名の生命関連企業』で働いていることについての自覚はあります。
MRとしての営業成績・知識・経験・取引先との関係性などは確かに大切です。
しかし、それ以上に大切なものはモラルなんじゃないかと私は考えています。
モラルで薬が売れるなら誰も苦労しませんが、MRとして以前に、人間としてモラルを失くしたらダメだと思うワケです。
新型コロナウイルスの怖いところは、自分自身が『感染する側』と『感染させる側』のどちらにもなり得るという点です。
こんなことは日本国民なら耳にタコができるほど聞いているかと思います。
…が、一応、私なりにコロナに感染しない・させないための努力はしてきたつもりです。
ついでに言うと、医療機関に出入りする人間として、MRはコロナに感染してはいけない職業の1つだとも思っています。
私は2020年の2月から居酒屋には一切行っていませんし、GWやお盆の帰省も全くしていませんし、休日もなるべく外出しないようにしています。
仕事にしたって、アポイント以外では外勤しないようにしていますし、そもそもアポイント自体もWEBで済ませることを意識しています。
それに、仕事のことを抜きにしても、私の不注意によってコロナ感染して、家族に迷惑を掛けるようなこともしたくありません。
心身の健康のことだけでなく、田舎におけるコロナ感染者へのバッシング凄まじいものがありますからね。
…というワケで、自分なりにコロナへの警戒は怠っていないつもりなのです。
だからこそ、本社スタッフの行動が目に余ってしまうのかもしれません。
マスク警察という言葉がありますが、マスクをしていない人(=コロナを軽視している人)を批難するという意味では、私の考えもそれに近いものがあります。
(※だからと言って、公の場でマスクをしていない人を大袈裟に注意した経験はないですけど。)
コロナに対する考え方は十人十色であり、明確な正解というものは存在しません。
病院勤務の医者ですら新型コロナを『正しく恐れる』ことは出来ていない?
当然、そのことは理解しています。
しかし、頭ではそのことを理解していても、感情が付いてこないのです。
ここ最近、私個人としては本社スタッフたちとは相容れない考え方をしているなぁと思うことが一気に増えました。
本社スタッフには本社スタッフなりの言い分があるとは思います。
ですが、仕事なら何をやっても許されるのでしょうか?
用事さえあれば、大都市から地方への不要不急かつ頻繁な移動が許されるのでしょうか。
不要不急の定義についても個々人で意見が分かれるところではあります。
ですが、少なくとも私にとっては、WEB面談で代替可能な時点で、不要ではないせよ不急な用件であると感じてしまいます。
WEB面談で良いと言っている医者のもとに、わざわざ新幹線や飛行機を乗り継いで出向くほどの意味があるのでしょうか。
ただの会社員がGoToトラベルを使ってプライベートの旅行をするのとは話が違うのです。
そもそも、大多数の医療従事者はGoToトラベルで旅行するほどの余裕がないこと、あるいは余裕があってもGoToトラベル利用を自粛していることを知らないのだろうか。
まあ、GoToトラベルのことはさて置き、MRを含む製薬会社にとってのユーザーは医療従事者ですから、やはり彼らに対する接し方はもっと慎重に検討すべきだと思うのです。
もし、本社スタッフと医者が直接面会したとして、数日後に本社スタッフが発端となって医者にまでPCR検査を受けさせ、そして医者がコロナ陽性と診断されたりした日にはどうするつもりなのか。
その場合、本社スタッフが意図的に相手をコロナ感染させたわけではないにせよ、遠方から出張してきたことの軽率さを咎められるのは避けられないでしょう。
そして何より、医者のことを公私共に困らせることになりかねない。
そういった可能性が1%なのか2%なのかはともかく、0%ではないことは確かです。
たらればの話をしても仕方がないのかも知れませんが、この辺りの事情について本社スタッフたちはどう思っているのだろうか…。
実はこういった意見について、何度か上司経由で本社に伝えてもらっているのですが、あまり改善されている気はしません。
どうしたもんですかね…。
最後に:本社スタッフよ、もう少し医療現場に配慮した方が良いぞ!
世界がコロナ禍に陥って以降、自粛だの、不要不急だの、MRにとっては歓迎できない言葉が叫ばれるようになりました。
いや、MRだけでなく、マーケなどの本社スタッフ、そして他業界で働く人たちにとっても同様です。
確かにね、本社スタッフの気持ちも分からないわけじゃないんですよ。
リモートでのコミュニケーションより、対面でのコミュニケーションの方が効率よく仕事が出来るのは間違いないです。
しかし、コロナ禍に限っては効率が全てではないのです。
私のように、東京から地方へと行脚することについて快く思わない人間だっているのです。
医療従事者の中にも当然、こういった考え方の人はいるでしょう。
つい最近、とある病気で義母が入院することがあったのですが、義母の入院先は東京どころか他県からの訪問さえも認めていないという有様でした。
コロナに対する過剰反応!?家族ですら病院への見舞いに行けない違和感について
それはあくまで一例ですが、これは医療従事者が新型コロナを警戒している証拠でもあります。
つまりこれは、
遠方からコロナを運んでくるな!
…という意思表示なんですよね。
こういった病院が全国各地に存在することを本社スタッフは知っているはずなんですけどね…。
自分たちの仕事を回すことが最優先で、長距離を移動することについて葛藤するなんてことは一切ないのでしょうか。
これって凄く自己中心的というか、自分たちのエゴを通そうとしているようにしか見えないです。
ウチの本社スタッフは『相手が直接訪問をOKしているのだから全く問題ない!』といった旨のことをよく言っています。
いやいや、問題ないなんて言い切るなよって話です。
そもそも、これは直接訪問する大義名分があるかどうか以前の話です。
たとえKOLクラスの医者が直接訪問を認めたとしても、訪問者のせいでそのKOLにコロナ感染させるリスクだってあるワケです。
そういった可能性について、もう少しばかり配慮してほしいところですね。
すいません、何だかただの愚痴記事になってしまいました。(汗)
やっぱり、MR(現場)と本社は互いに相容れない存在なのかも知れませんね。
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