こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
今回はMRとMSにおける『休みやすさ』について記事にしてみました。
では、まず結論から言いましょう。
これは断然、MRの方が休みを取りやすいです!!
この記事を書いている2019年の元旦現在、私自身が絶賛長期休暇中です。
今年は12月29日(土)から1月6日(日)までの9連休です。
1月4日(金)は有給休暇を使って休みます。
一応、1月4日(金)から出勤している同僚MRもいるのですが…
私自身は特にアポイントもなく、上司からも「ゆっくり休んで良いよ」と言われているので、有給休暇を使うことにしました。
MS時代と比べると格段に休みやすい環境です。
自分がMRに転職してみて初めて実感しましたが、この恩恵はデカいです。
前職(医薬品卸)の同僚MSから、嫉妬されることすらあります。
そのくらい、MRとMSとでは『休みやすさ』が違うのです。
そこで、この記事ではMRとMSによる休暇事情について語っていこうと思います。
MRはなぜ休みを取りやすいのか?
MRは自分で仕事量をコントロールできます!
少なくとも、MSよりは自分の仕事についてコントロールしやすいは間違いないです。
例えば、今回の場合だと私は2019年1月4日(金)を休むために、この日はアポイント・説明会・その他諸々の社内業務などが入らないようにスケジュールを組みました。
もちろん、MRとしてイレギュラー対応が発生する可能性もゼロではありませんが…
少なくとも、休暇中に私自身が病院などに出向くようなイレギュラーに遭ったことは、私がMRになって以降は1度もありません。
せいぜい、電話やメールといった手段を用いてイレギュラー対応を行う程度です。
つまり、MRとは自分のスケジュールさえ調整しておけば、計画的に仕事を休むのは決して難しくありません。
もしかしたら、こんな風に疑問に思う人もいるかも知れません。。
実は、意外とそんなことはありません。
私もMRに転職してから初めて知ったのですが、製薬会社では上司が自ら長期休暇を取る傾向があります。
上司もMRから管理職になった人間なので、MR時代の有給休暇を使う習慣が残っています。
そのため、年末年始やGW、お盆など、帰省ラッシュの時期は長めに休む上司が多いです。
もし上司自身が休まなくても、部下であるMRに『休むな!』『有給休暇を使うな!』などと言う人は多くありません。
たまに有給休暇を使う部下に文句を言う上司もいるそうですが、私自身はMRになって以降、そのような上司に出会ったことはないです。
よって、『休みやすさ』で言えばMRは間違いなく恵まれています。
私は医薬品業界でしか働いたことのない人間なので他の業界のことは詳しく分かりませんが、プライベートの友人たちと比べても自分は休みやすい環境で働いていると思います。
「給料」と並んで、この「休みやすさ」はMRという職業の大きな魅力です。
MS(医薬品卸)は休みにくい職業なのか?
まずお伝えしたいのは、MSが有給休暇を使えないわけではありません。
休みたければ休むこと自体は可能です。
…が、MRのように自由気ままに有給休暇を使うことは到底無理です。
つまり、MRと比べるとMSは間違いなく休みを取りにくい職業なのです。
特に、この記事の冒頭で書いたような年末年始の9連休などはまず不可能です。
では、なぜMSは休みにくい(=有給休暇を使いにくい)のか?
その理由は色々あるのですが、その中でも特に大きな理由を2つピックアップしてみました。
①休日だろうと医療機関から注文が来る
②MSが休むと他のMSに迷惑がかかる
MSが休みにくい最大の要因は上記2点です。
私がMSだった頃、これら2点によって幾度となく苦しめられました。(汗)
理由①:休日だろうと医療機関から注文が来る
医薬品卸の使命とは『医薬品の安定供給』です。
よって、医薬品卸は365日かつ24時間、医療機関からの求めに応じて医薬品を届ける義務があるのです。
こういった事情あるため、MSは『休日当番』という仕事を強いられます。
この休日当番こそ、MSに対して長期休暇を取りにくくしている最大の要因です。
こんな記事を書いている私自身、MS時代にはGW・お盆・年末年始などに幾度となく休日当番を行いました。
医薬品卸のMS時代に最も大変だった休日当番エピソードを紹介します!
MSが『MSを辞めたい』と強く思うタイミングの1つがお盆期間である
GWの時期になるとMS時代に休日当番で苦しんでいたことを思い出す
例えばですが、夕方以降に自宅でゴロゴロしているときに休日当番専用の携帯電話が鳴って、病院の薬剤師さんからこんなことを言われた経験があります。
今でもよく覚えているのですが、この注文を受けたのは大晦日の夕方6時頃でした。
実は、このようなことは医薬品卸の中では珍しくありません。
…と言うか、むしろよくあることです。(汗)
普通の土日・年末年始・GW・お盆など、時期を問わず医療機関は患者を診ています。
具体的なことを言えば、急患や入院患者などです。
特に、病院では患者の容体が急変したら、その患者を治療するための薬が必要になります。
そうなれば、医薬品卸に注文の連絡が来ます。
そして、医薬品卸側は基本的に注文を断ることはできません。
これは状況によりけりですが、基本的に断れば契約違反かつクレームのもとになるからです。
そして繰り返しになりますが、医薬品卸の使命とは『医薬品の安定供給』です。
よって、休日当番の事務員またはMSがこのような連絡を受けた段階で、医薬品卸には医療機関に『薬を届ける義務』が発生するのです。
(※営業所に薬の在庫が無いなどの理由があれば注文を断るパターンもありますが、その場合は医療機関側から怒られることが多いです。)
さて、実際に薬を届けるのは配送職の人間がやるべきことですが、土日の夕方や年末年始ともなると配送職は既に帰宅してしまい、連絡のつかない状況になります。
そもそも、近年は医薬品卸も利益状況が厳しいため、人件費を抑えるべく平日以外は配送職の人間をなるべく出勤させない傾向があります。
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では、配送職不在の現場では何が起こるのか?
このような場合、休日当番のMSが事務員 兼 配送員として動くことになります。
休日当番はその名の通り当番制であることが多いです。
例えばですが、大晦日はAさんが、元旦はBさんが、それ以降の三が日はCさんが受け持つ…といった感じでローテションを組んでいます。
このような事情があり、MSは長期的に休むことは難しいのです。
理由②:MSが休むと他のMSに迷惑がかかる
MRは自分で仕事量をコントロールできますが、MSの場合は簡単ではありません。
少なくとも、MR並に自分の仕事量をコントロールすることは不可能です。
休日だけでなく、MSは普段の仕事の中でも薬の配送を行っています。
配送職の人員にも限りがあるため、医療機関からのイレギュラーな注文にはMSが対応するしかありません。
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仮に、Aさんが担当しているA病院、Bさんが担当しているB病院があるとしましょう。
Aさんが有給休暇で平日に休んでいるとき、A病院からこんな連絡が入ったとします。
でも、治療に使える薬の在庫がない!
このような注文が来たら、医薬品卸内ではどうなるでしょうか?
担当MSのAさん、または、配送職の誰かが対応してくれれば特に問題はありません。
しかし、Aさんは有給休暇でいない。
そして、先ほど述べたように配送職の人員にも限りがありますから、このようなイレギュラー対応はまず無理です。
よって注文が来た段階で、Aさん・配送職以外の誰かが、たとえ嫌でもA病院に薬を届けに行くという仕事が発生します。
こんなとき、消去法で他のMSに白羽の矢が立ちます。
注文を受けた事務員目線で考えると、こんなことを考えるのです。
Aさんは休みでいないし、配送の人たちも出払っている。
こうなったら、Bさんに行ってもらうしかない!
しかし、BさんだってB病院を含む自分の担当エリアの仕事で忙しいのです。
そんな中でBさんが、A病院への配送業務を押し付けられたらどうなるでしょうか?
Bさんはきっとこう思うでしょう。
こんな具合に、Bさん目線で考えると面白くないわけです。
このように、MSが1人休むことで他のMSに皺寄せが起こることは多々あります。
よって、MSは互いに気を遣って休まないようにする傾向があります。
つまり、MSはお互いに休みを取りにくい職場環境で働いているというわけです。
まとめ:MRはMSよりも休みを取りやす職業である!
MRは、MSよりも休みやすい。
MSは、MRよりも休みにくい。
同じ業界で、同じような名前の職業同士ですが、その中身は大きく異なります。
ご覧のように「給料」に続いて、「休みやすさ」についてもMRの方がMSより間違いなく恵まれています。
これだけを見ると、MRはMSよりも好待遇な職業に見えますね。
しかし!
他の部分に目を向けてみると、MSの方がMRよりも優遇されている点もあります。
例えば、転勤や勤務地についての融通だとか、雇用面でのセーフティネットなどですね。
以上、MRとMSとの違いについて参考にして頂ければ幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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