こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
MRは他業界の営業職と比較すると、高収入の部類に入る職業です。
大手の製薬会社に勤めている場合、平社員でも40代になれば年収1,000万円を狙えますからね。
オマケに、福利厚生まで抜群に良いときた。
借り上げ社宅の場合、家賃の自己負担は2割~3割で済む。
しかも、非課税の営業日当まで支給される。
(※令和以降は【MR向けの日当を廃止する製薬会社】が増えてきましたけど。)
これだけを見ると、MRの待遇面はパーフェクトであるように思えますよね。
しかし、しかしです!!
現役MRであればご存知の通り、この裏側には大きなデメリットが存在しています。
そう、転勤です!!!
47都道府県のうち、どこに配属されるか分からない。
しかも、そんな転勤が定期的に行われる。
そして何より、MRに拒否権は無い。
早い話、MRは基本的に“転勤ありき”の労働を強いられるのが普通なのです。
(※転勤の度合いについては、製薬会社の規模・方針・制度によって多少異なりますが。)
この“転勤”という2文字について、今この文章を読んでいる皆さんはどう思っていますか?
多分ですけど、どちらかと言えばデメリットであると認識している人の方が多いのではないでしょうか。
かくいう私自身、転勤とはMRの待遇面において最大のデメリットである考えています。
むしろ、恵まれている給与&福利厚生の“代償”だと思っています!
では、なぜ筆者はこのような意見を持つに至ったのか?
この背景には、私自身が既婚者であることが大きく影響しています。
もし仮に転勤するとなれば、自分だけでなく、家族の生活をも巻き込みますからね。
例えば、配偶者が仕事を辞めるハメになったり。
他には、子供に転校を強いることになったり。
では、家族には迷惑を掛けないように単身赴任するか?
いやいや、家族と一緒に過ごせないこと自体が、耐え難いストレスだと感じるMRだっているワケでして。
何と言っても『転勤で家族と引き離されるのはイヤだ!』と言って、MRを辞めていく人間だっているくらいですからね。
正直に言うと、独身時代の私は転勤なんて屁でもないと思っていたのですが…
結婚して家庭人となった辺りから、転勤に対する価値観は180度変わりました。
そんなMRのリアルな転勤事情について、自分自身の体験談を踏まえてご紹介します。
MRは転勤から逃げられない!
そもそも、なぜMRは定期的に転勤を命じられるのでしょうか?
MRを転勤させることで、会社側にどのようなメリットがあるのでしょうか?
これに関しては諸説ありますが、一般的には下記のような理由に集約されます。
・医療機関との癒着を防ぐ
・上司や同僚との折り合いが悪い
・リストラ候補者を意図的に僻地へと飛ばす
MRが転勤を命じられる背景には、前向きな理由だけでなく、後ろ向きな理由が絡んでいることも多いワケですが…
詰まるところ、MRとして働く以上、転勤は避けられないという話です。
そう、避けられないのです!!
まさに、不可避の辞令。
もはや、宿命と言っても良いレベル。
当然ながら、拒否権なんて最初から存在していない。
それこそがMRにとっての転勤なのだと、現役MRである私は肌身で感じています。
このMR特有の転勤事情に悩んでいる人は、決して少なくないと思っています(汗)
今さら言うまでもない事ですが、MRとは会社員です。
会社員である以上は、会社から下された命令には逆らえません。
もし会社から『君は来月から○○に行ってくれ!』と言われたら、MRはその指示に従う義務があるのです。
もし東京で公私共に順風満帆な生活を送っていたとしても、ある日突然、北海道や九州への転勤を余儀なくされる。
その逆に、北海道や九州などの地方から、首都圏へと異動するパターンも然り。
こんなことは、MRにとってよくある話です。
一応、後述する日本イーライリリーのように、勤務地に関して柔軟な対応をしている製薬会社もあります。
しかしながら、殆どの場合は“転勤ありき”の労働を強いられる。
それがMRという職業の実態です。
転勤に関する内示の時期になると、何だか落ち着かない気分になりますよね(汗)
繰り返しになりますけど、MRである以上は転勤から逃げられないワケです。
MR(=会社員)とは、悪く言うなら組織における“駒”です。
そんな駒が『いやいや、そんな土地に転勤なんてしたくない!』などと主張したところで、会社側が受け入れるはずもない。
(※家族の介護や通院などの事情があれば、それなりに考慮してくれる可能性はありますけど。)
もし本当に転勤がイヤならば、その会社を辞めるしかありません。
しかしながら、そう簡単に退職という道を選べるかと言うと、それも難しいですよね。
私自身も該当しますけど、家族を養っているMRであれば尚更です。
そんなこんなで、たとえ不本意な転勤であっても、まずは渋々ながらも受け入れるMRが大半なのではないかと思います。
転勤という名の不遇をカバーするための福利厚生
原則、転勤に関する決定権は、MR側ではなく会社側が握っている。
こういった事を考える度に、現役MRとしては心の中がモヤモヤします。(汗)
しかしながら、製薬会社の場合は転勤に伴うサポート体制が充実しているという側面もあります。
代表的なところだと、下記のような福利厚生が有名でしょうか。
・引越しの費用は会社が支払う
・“引越し準備金”という名目のお金が支給される
・単身赴任の場合は帰省手当も支給される
上記の福利厚生について、他業界と比較すると格段に恵まれていると私は思っています。
…と言うのも、他業界の友人知人に話を聞いてみると、転勤時のサポート体制はそれほど充実していないような印象がありまして。
例えばですが、会社都合の転勤なのに引越し費用は自腹だったりとか。
他には、転勤先での家賃について5割くらいは自己負担だったりとか。
こういった話を聞く度に、製薬会社の福利厚生は本当に凄いんだなぁと思わされます。
この福利厚生の素晴らしさがイマイチ実感できないMRさんは、他業界の人に話を聞いてみることをお勧めします!
では、なぜ製薬会社はMRに対して充実した福利厚生を提供しているのか?
それはひとえに、会社側も『転勤によってMRは苦痛を強いられる』と認識しているからではないでしょうか。
だって、転勤するのってメチャクチャ大変じゃないですか。
住む場所が変われば、プライベートでの人間関係だって大きく変わりますし。
子供と一緒に引っ越すなら、転校は避けられないですし。
親の介護をしている場合、今後の介護者をどうするかという問題が生じますし。
細かいことを言えば、役所とかで色々な手続きをする必要もありますし。
平たく言えば、自分にも家族にも多大なるストレスが発生するワケです。
ハッキリ言って、こういったストレスを歓迎できるような人間は多くないですよね。
少なくとも、私の周囲には『転勤って最高!引越し大好き!』と断言しているMRは1人もいません。
それ程までに強烈なストレスを伴う転勤だからこそ、会社側もMRへの配慮として、転勤関連の福利厚生を手厚くしているという側面があるワケです。
これはある意味、MRに対する会社なりの思いやりなのだと思います。
…と言うか、もし家賃補助などの福利厚生が無かったとしたら、転勤なんてやってられませんよね。(汗)
会社の都合で転勤させられて、そのくせ各種費用は自腹で、家族ともども見知らぬ土地での生活を強制される。
これはもう、罰ゲームもいいところですよね。
そんな不遇を無条件で受け入れられるMRなんて、全国各地を探しても皆無でしょう。
会社側もその事実を理解しているからこそ、転勤という名の不遇をカバーし、ひいてはMRの離職を防ぐために、福利厚生を充実させてきたという背景があるのだと思います。
人生のステージが進むと転勤への考え方も変わる
製薬会社において、転勤に伴う福利厚生は他業界よりも恵まれている。
それは先ほどお伝えした通りなのですが、いくら福利厚生が充実していていようと、それでもなお、転勤なんてイヤだと思う場合もありますよね。
例えばですが、現在の居住地で家族と一緒に人生を歩んできたいMRの場合。
これに関しては、私自身もかなり該当するのですが…
家族ファーストなMRにとっては、どれだけ福利厚生が充実していようとも、転勤そのものが“人生の重荷”になり得るのです。
MR本人だけが単身赴任して、家族と離れて暮らす。
確かに、それも1つの選択肢ではあります。
ですが、家族と過ごす時間に価値を見出しているMRにとっては、並大抵ではない精神的苦痛を強いられることでしょう。
付け加えると、単身赴任によって家族との生活が分断されると、家計の出費が増えること待ったなしです。
では、家族帯同で見知らぬ土地に引っ越すか?
いやいや、これもそう簡単な話ではありません。
配偶者の仕事はどうする?
子供の教育はどうする?
親の介護はどうする?
こんな具合に、転勤時に発生する問題は山ほどあるワケです。
もちろん、この辺りの事情は過程によって異なりますけど、転勤に家族を巻き込むことについて、多かれ少なかれ葛藤を感じるMRもいることと思います。
結論として、既婚者MRにとって転勤は“人生の岐路”になりかねないという話です。
転勤関連で家族会議を経験したMRにしか、この深刻さは分からないかもしれません…(汗)
ところで、こういった転勤への価値観って、年齢と共に変動するものだと私は考えています。
特に、独身者と既婚者では、転勤に対する価値観は大きく異なると思います。
なぜそのように思うのかと言うと、私自身がそうだったからです。
私は20代だった頃、転勤についてマイナスの感情は特に抱いていませんでした。
それどころか、28歳~29歳くらいの頃は『MRとしてキャリアを積むためならば転勤上等だぜ!』などと本気で思っていました。
何と言っても、当時は独身でしたからね。
独身者に特有の自由さとでも言いますか、色々な意味で身軽であることから、転勤についても前向きに捉えていたのです。
そんな私の中で、転勤に対する価値観が大きく変わったのは、結婚した前後のタイミングです。
結婚というライフイベントに直面した際、私は『転勤とは自分だけでなく家族の人生をも左右する可能性がある』という事実を悟りました。
実際のところ、私の転勤事情によって妻を振り回してしまった経験もあります。
そんな経緯も相まって、妻に対しては今でも負い目を感じています。
(※当時の詳細については下記のリンク先にまとめてあります!)
MRの全国転勤が結婚時に引き起こすマイナス影響とは?現役MRの実体験をお伝えします!
20代、30代、40代と歳を重ねるごとに、自分を取り巻く環境は変化していきます。
独身か、既婚か。
子供はいるのか。
親の介護は必要か否か。
持ち家なのかどうか。
こういった要素の1つ1つが、転勤への価値観に影響を及ぼしていくワケです。
今この文章を読んでいる現役MRさんも、思い当たる節はないでしょうか?
かく言う私自身、現役MRとして、こういった心情の変化を現在進行形で実感しています。
要するに、人生のステージが進めば、転勤に対する価値観も変化するということです。
現在の私は“家族ファースト”という価値観のもとで、転勤を嫌悪するようになりました(汗)
地域限定のMR採用枠を過信するのは危ない
ここまでMRの転勤事情について語ってきたワケですが、製薬会社によってはMRの勤務地に関して柔軟な対応をしている場合もあります。
例えばですが、業界内で有名なところだと日本イーライリリーの『地域限定のMR採用制度』が該当するでしょうか。
読んで字の如くですが、これは転勤することなく希望の勤務地で働き続けられる制度です。
リリーのホームページにも載っていますが、この制度はMRが働きやすい環境を実現するために創設されたとのこと。
しかも、給与・福利厚生といった待遇面は、何れも全国勤務MRと同じだとか。
なるほど確かに、転勤を避けたいMRにとっては大変好ましい制度だと言えるでしょう。
しかしながら、こういった制度を過信するのは危ないと私は思っています。
大体にして、勤務地についての希望を出したMR全員が、100%の確率で転勤を回避できるでしょうか?
いやいや、そんな保証は全くありません。
その理由について、今から私個人の考察を述べたいと思います。
日本イーライリリーの『地域限定MR』に関する考察
MRとしての給与&福利厚生はそのままに、希望の勤務地で働けるリリーの社の『地域限定MR』なる制度。
端的に言うと、転勤という名のデメリットを排除できるというワケですね。
転勤否定派のMRにとっては、何とも甘美な響きがある制度ですが…
実はですね、先述した地域限定MRのページ内容を細かく見てみると、下記のような記載があります。
Q : 地域限定MRとして入社した場合には、その後転勤はあるのでしょうか。
A : 期待される成果を出していただく限りございません。
引用:日本イーライリリーのホームページより
これは一体、どういう意味なのか?
『期待される成果』とは、果たして何だろうか?
多分ですけど、これはMRとしての実績(売上など)が、一定の水準以上であることを指していると思われます。
つまり、この場合においてはMRとして高評価を得ることと殆ど同義かと思います。
この地域限定MRという制度の落とし穴は、まさにその部分に潜んでいるのではないでしょうか?
これは言い換えれば『期待される成果を出せないMRは、転勤も有り得ますよ!』という会社側の意思表示であるとも解釈できます。
詰まるところ、リリーという会社が言いたいのは、こういう事なのかなと。
期待される成果を出せないMR。
具体的には、売上目標を達成できないとか、新薬の採用軒数が少ないだとか、重要施設から出禁を食らったりだとか、マイナス面が目立つMRですかね。
付け加えると、もし仮に実績面が良くても、上司から嫌われている場合も要注意かと。
上司との折り合いが悪くて、理不尽な転勤を食らうMRなんて業界内にはゴロゴロいますからね…
早い話、『成果を出せないMR』とは、会社(または上司)から『コイツはMRとして使いものにならないヤツだ』などと見做された人が当てはまりそうです。
そのようなMRなんかに、地域限定MRの恩恵を享受させる気はサラサラ無い。
リリーという会社の考え方は、大体こんなところでしょうか。
こういった表現をすると、何だか冷酷であるように感じられるかもですが…
ある意味、これは理に適っている考え方だと私は思っています。
会社からすれば至極当然の話ですが、パフォーマンスが低いMRを優遇してやる理由なんて無いからです。
少なくとも、勤務地の希望について、優秀なMRと同列に扱うのは論外ですよね。
会社が求める成果について、MR側が叩き出せるか否か。
MRの勤務地希望が叶うかどうかの判断材料は、まず間違いなくその部分にあります。
これこそが、日本イーライリリーが唱えている『地域限定MR』の実態なのだと思います。
MRとして我を通したいなら、まずは社内での期待値を上回るくらいの働きをする必要があるというワケですね!
勤務地の希望が叶うMRは限定されている
先ほどはリリーの『地域限定MR』という制度に焦点を当ててみましたが、他の製薬会社に関してはどうでしょうか?
正味な話、リリーと同じような勤務地制度を設けている製薬会社は複数あります。
内資系であれば、住友ファーマの『MR限定地域選択制度』。
外資系であれば、アッヴィの『居住地選択MR制度』。
医薬品業界の中では、この辺りの制度が有名でしょうか。
その他にも、同じような制度を施行している製薬会社は複数あるワケですが…
これらの勤務地制度に関して、実態はリリーと似たり寄ったりではないでしょうか?
私が思うにですが、これらの制度によって恩恵を受けられるMRは、ハッキリ言って限定的なのかなと。
製薬会社という組織構造を鑑みると、万人が勤務地云々についての恩恵を受けられとは到底思えません。
なぜかと言うと、社員全ての希望を叶えようとしたら、組織として立ち行かなくなるからです。
例えばですが、MRが100人いたとします。
その100人全員が、万遍なく希望の勤務地で働けるでしょうか?
いやいや、そんな事は絶対にあり得ません。
会社が人員配置について考える際は、何らかの優先順位に基づいて行うのが世の常ですからね。
どれだけ会社が融通を利かせたとしても、勤務地の希望を出した100人のうち、少なくとも10人~20人くらいは希望が叶わずに不遇を強いられる。
いや、下手したら半分にあたる50人が、勤務地に関してお預けを食らうという展開だってあり得ます。
製薬会社に限った話ではありませんが、組織運営とは“希望が通らなかった犠牲者”もいるからこそ成立するものです。
勤務地に関して、日の目を見るMRがいる一方で、憂き目に遭うようなMRも確実に存在するワケです。
この辺りは、MRとしての実力だけでなく運の要素も絡んでくるかと…(汗)
どれだけ勤務地関連の制度が整っていたとしても、こういった厳しい現実から目を逸らしてはいけません。
いつの時代も、会社組織とは“個”を犠牲にして“公”を優先するものです。
こういった会社特有の本音と建前を読み違えると、大きな痛手を被ることになります。
結論として、地域限定のMR採用枠を過信するのは危ないという話です。
余談:転勤がイヤならMRを辞めるべき?
MRとして働く以上、転勤からは逃げられない。
北は北海道、南は九州まで、全国各地に転勤する覚悟が無いとMRなんて務まらない。
こんな事を書いていると自分でも悲しくなってくるのですが、これこそがMRを取り巻いている現実です。
…とまあ、ここまでMRの転勤事情について語ってきたワケですが、もしかしたらこんな風に思う人もいるかもしれません。
そんなに転勤したくないなら、もうMRなんて辞めれば?
分かります。
ええ、分かりますとも。
MRとして働く以上、転勤のリスクを負うのは当然のこと。
それは詰まるところ自己責任であり、ブーブー文句を言うのはお門違い。
むしろ転勤云々について文句を言うくらいなら、潔く辞めた方が良い。
そういった意見については、私も重々承知しています。
しかしながら、そう簡単にMRという職を辞められるかと言うと、それもまた単純な話ではありません。
家族を養う義務だとか、転職に失敗した場合のことだとか。
こういった要素を天秤にかけると、MRを辞めるという選択について躊躇するものなんです。
かくいう私自身、転勤はイヤだなぁと思いつつも、MRを辞めたいと思うレベルにまでは達していません。
それはなぜかと言うと、MRとして働く上でのメリットは沢山あるからです。
確かに、全国転勤というデメリットはある。
その一方で、“給与”や“福利厚生”といった待遇面でのメリットはデカい。
これもまた、紛れもない事実です。
今さら言うまでもないことですが、MRの給与水準は他業界の営業職と比較しても格段に高いですからね。
そして、私個人に関して言えば、何だかんだ言ってMRの仕事内容自体は気に入っています。
自分の裁量でスケジュールを組めるし、直行直帰だって認められている。
普段の仕事さえキッチリこなしていれば、有給休暇だって取りやすい。
総じて、MRという職業に付随するメリットがデメリットを上回っている。
そのように考えているからこそ、私は今もこうしてMRとして働いています。
まあ、5年後や10年後もMRをやっているかは分からんけど…(汗)
ただ、転勤に嫌気が差してMRを辞めていく人たちが存在するのも事実です。
そして、そのような人たちの気持ちについても、私は理解できるのです。
転勤がイヤだから、MRを辞める。
そういった選択をして医薬品業界から去っていく人たちに対して、私個人としては全然アリだと思っています。
転勤による精神的苦痛の度合いは、人それぞれですからね。
もし本当に転勤がイヤでイヤで仕方ないのなら、いっそMRを辞めてしまうのも1つの生き方だと思うワケです。
この辺りについては、個人の価値観次第だと思っています。
自分の人生において、何を優先するのか。
MRとして、人間として、何に価値を見出すのか。
最終的には、こういった考え方に行きつくのかなと。
特定の場所に定住して、給与・福利厚生・キャリアなどは諦めるのか。
年収や福利厚生を追求する代わりに、勤務地については諦めるのか。
判断が難しいテーマですけど、何れにしても、何年か経ってから後悔だけはしたくないものですね。
最後に:勤務地は人生の“質”を左右する
“転勤”という2文字について、現役MRの皆さんはどのように思っていますか?
メリットだと思いますか?
デメリットだと思いますか?
私個人に関して言うと、断然後者です。
人生設計を考える上で、転勤なんてものはデメリットでしかない。
30代となり、家庭を持ち、親の介護問題について考え始めた今では、そのように思えてなりません。
そして、私の周囲にいるMRたち(同僚など)も、転勤については概ね否定的な価値観を持っています。
もちろん、転勤に関して抵抗感が薄いMRもゼロではありませんが…
MRにとって、どうしても忌避感が拭えない要素。
そして、恵まれた給与&福利厚生の代償。
それこそが“転勤”なのかなと。
それは即ち、人生において勤務地を重視しているMRが一定数存在している証拠でもあります。
有り体に言えば、勤務地は人生の“質”を左右するということです。
配偶者の仕事も然り。
家族と一緒に過ごす時間も然り。
衣食住の費用についても然り。
もし転勤によってこれらを害されてしまったら、人生においては大きな損失となり得ます。
少なくとも、私自身はそのように考えています。
独身時代は大して気にも留めなかったMRの転勤事情ですが…
今こうして家庭人として生活していると、転勤そのものが“人生の重荷”であると感じられます。
だからこそ、ここ最近は転勤しないで働ける環境に憧れるようにもなってきました。
給与&福利厚生は現在のままで、転勤は一切なし。
未来永劫、希望した勤務地で働き続けることが出来る。
環境要因にも左右されず、勤務地云々については100%保証される。
そんな環境で働けたら、どんなに素晴らしいでしょうか。
…と言っても、そのような労働環境は幻想に過ぎないワケですが(汗)
どうせ叶わない夢なら、最初から見ない方が良い。
“夢”を見る前に、まずは“現実”を見るべきである。
自分自身に対して、今はそのように言い聞かせています。
MRとしての恵まれた給与&福利厚生の代償とは、ある日突然やってくる転勤である。
MRとして働く以上は、転勤という名のデメリットと上手く付き合っていくしかない。
MRへの転職以降、そんな風に悟った次第でございます。(汗)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
コメント投稿はこちら
こんにちはヒサシさん(^^) ホントMRさんは待遇良く羨ましいなぁと思った事しばしばありましたが転勤は受け入れ難いからちょっと…。とも思っていました。私は特に長男で両親健在しかも子供もいましたから難しい立場ですよね。男ならそんなこと言うなんて女々しい、なんて外野は言うかも知れませんが冗談じゃないよ。立場、考え方、行き方皆それぞれですから。現在退職してから約2年経ちますが年収は半分以下、福利厚生も無しでやってますが休みは取りやすくパワハラもなく毎日がストレスフリーです(^^)勿論妻の理解のお陰100%ですが今はひと月の休みをもらって海外でのんびりと過ごしています♪寒くなくて最高です!桜の開花時期に合わせて帰国予定です。最後は自慢?になってすいません今年も楽しいブログよろしくお願いします。
ホルモンさん
コメントありがとうございます!
人生は人それぞれであり、転勤に伴う辛酸というものを今まさに実感しています。
世の中には転勤なんて全く気にしない会社員もいるかと思います。
しかし、残念ながら私はそのような境地に至ることはなさそうです。(汗)
それにしても、ホルモンさんは卸を辞めた後もお元気そうで何よりです。
卸時代に出来なかったであろうQOLの追求を応援しております!