こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
実はMRに転職して以降、ずっと不思議に思っていたことがあるのですが…
経費を使うMRほど、なぜか“よく働いている”などと称賛される文化ってありませんか?
駐車場代・ガソリン代・ETC代・ホテル代、その他諸々。
外勤をする際、上記のような費用が必要になってくるワケですが…
これらの金額をMRの活動量を測る指標としている上司(管理職)って、製薬会社には一定数いる気がします。
端的に言えば、駐車場代などの経費精算が多いほど、そのMRのことを褒める上司がいるということです。
これ、個人的にはスゲー不思議なんですよね。
だって経費を使わずにMRとして活動して、もしそれで売上目標を達成できれば万々歳じゃないですか。
もちろん経費を1円も使わずに目標達成するなんてことは、ぶっちゃけ現実的な話ではないです。
ですが極論、経費を使わずにMRとしての仕事を回せるのなら、それに越したことはないはず。
…なんてことを私なんかはたまに考えるのですが、どうやら上司目線ではそうは思わない人もいるワケです。(汗)
上司(管理職)にしか分からない“何か”があるのか?
幸いなことに、現在の私の上司は経費の使用量云々についてうるさいタイプの人ではありません。
ですが私が新人MRだった頃の上司は、経費精算(特に駐車場代)が少ないと小言を言うタイプの人だったんですよ。
製薬会社では、経費を使うMRほど偉いのか?
あるいは、経費を使わないMRは怠けていると認識されるのか?
この辺りの事情について、今までのMR経験に基づいて記事を書いてみました。
駐車場代でMRの活動量を測る上司
これは私が新人MRだった頃からの疑問なんですが…
なぜか製薬会社には、外勤時にMRが要した駐車場代について謎の(?)拘りを持っている上司がいますよね。
駐車場代の経費精算が多いMRは真面目に仕事をこなしている。
駐車場代の経費精算が少ないMRは仕事を怠けている。
日報の内容ではなく、なぜか駐車場代でMRの活動量を測るときた。
このような価値観を持っている一部の上司たちについて、個人的にはつくづく不思議だなぁと思うんですよね。
確かに、駐車場代の精算によって『〇月〇日に××病院を訪問していた』という証拠にはなります。
以前から製薬会社の内部で問題視されている虚偽日報と比べれば、MRの活動を立証するという意味では、ある程度の信憑性があることも理解できます。
しかしながら、経費なんて使うのを抑えるのに越したことはないのも1つの事実です。
少なくとも、会社側はそのように考えているはずです。
…にも関わらず、なぜか駐車場代の精算が少ないだけで、上司からMRへの怠慢指摘が入ることがあります。
何なら『お前、本当に外勤しているのか?』みたいな物言いも珍しくないです。
私自身も新人MRだった頃にそんな指摘を受けたことがある…(汗)
外勤を行っているMRほど、有料の駐車場を使う頻度が増えます。
それに伴って、駐車場代を経費精算する頻度も増えますよね。
(※都心か地方かで精算の頻度・金額などは変わってきますけど。)
そして、MRが申請してきた精算内容を承認するのは上司(所長・支店長など)の仕事です。
つまりこの場合、上司目線では『駐車場代の精算申請が多いMR』=『熱心に外勤しているMR』のように感じられるのでしょう。
それはあまりにも短絡的な考え方だと私なんかは思うのですが、上司(管理職)にとってはそうではない…ということなのでしょうか?
あるいは、上司なりの深い考えに基づいての判断なのでしょうか?
うーん、よく分からない。(汗)
ちなみに余談ですが、こういった駐車場代の精算云々について拘りが強いのは、50代以上の世代に多い気がします。
10年~20年ほど前、彼らが現役MRだった頃は頻回訪問こそが“正義”とされていたから…なのかも?
ガソリン代やETC代も活動指標の1つ?
先ほどお伝えした駐車場代にも通じる話ですが、外勤を頻繁に行っているMRほどガソリン代・ETC代の費用が嵩みます。
何と言っても、MRの移動手段は車がメインですからね。
外勤を行うほどに、ガソリンの給油が必要になってきます。
担当エリアによっては、毎日のように高速道路を使う必要もあるでしょう。
そして、それらの行為は記録として残ります。
いつ・どこでガソリンを給油したか。
いつ・どの区間の高速道路を運転したか。
その反面、外勤をしていないMRはこれらの行為に関する“証拠”が残らない。
外勤を行わないということは、車そのものを大して運転していないワケですからね。
以上のことから、上司目線だとガソリン代・ETC代もMRの活動指標となり得るのでしょう。
ガソリン代の精算が少なければ、外勤をサボっていると見做す。
ETC代の請求額が少なければ、各地の医療機関を訪問していないものと見做す。
MRにとっては気分の良い話ではありませんが、このような価値観を持っている上司(管理職)は一定数います。
私が新人MRだった頃の上司がまさにそんな人で、ガソリン代・ETC代のことで“怠慢疑惑”の目を向けられたことがあったなぁ…
もしMRとしての成績が良いMRであっても、こういった経費云々が発端となって、上司から冷遇されることがありますからね。
…と言うか、まだ私が新人MRだった頃に、同じ営業所にいた先輩MRがそんな目に遭っていました。(汗)
それこそ『お前が売れているのは、お前の実力ではなく単なるラッキーだろ?』みたいな感じで。
(※これには上司と先輩MRとの関係が良くなかったことも影響していそうだけど。)
こんな具合に、上司から針の筵にされるとMRとしては面白くないですよね。
ただ単に売れているだけでは良しとしてくれない上司がいると、MRとしては居心地が悪いというものです。
リモート営業を頑張っているMRの悲哀
2020年のコロナ禍以降、業界内で一気に加速したオンライン面談。
電波さえあれば場所を選ばずに面談できることから、リモートでの営業を頑張るMRが多数出現しました。
かくいう私自身も、そんなMRの1人です。
私の場合は担当エリア内に直接訪問NGな施設がかなり多くて、オンラインでのリモート営業をせざるを得ないという事情もありますが。(汗)
コロナ禍で訪問規制している病院が『MRは来るな!』という警告を繰り返す理由とは?現役MRの活動経験に基づいて考察する!
正味な話、面談の総数で言えば対面形式よりもオンラインの方が断然多いです。
担当施設への直接訪問が禁じられているMRとしては、まさにオンライン面談こそが生命線とも呼ぶべきレベルにまで達しています。(汗)
そんなこんなで、コロナ禍では車に乗る頻度が激減したんですよね。
何と言っても、車を運転してまで医療機関に赴く必要なんてないワケですから。
これは私だけではなく、私の同僚MRも、同業他社のMRたちも同じくです。
しかし!!!
先述したような経費云々でMRの活動量を測るような上司がいると、これがまた辛いところなんですよね。
車の運転距離がゼロ。
従って、外勤に要した駐車場代・ガソリン代・ETC代もゼロ。
そうなると、上司によっては『このMRは外勤を怠けている』なんて印象を持ったりするようでして。
MRとしては決してサボっているワケではない。
上司とて、頭の中でそれは理解しているはず。
…にも関わらず、上司自身の過去の経験から、経費精算が無いことについての違和感を払拭できないときた。
早い話、上司は無意識下で『このMRはオンラインを言い訳にして外勤から逃げている』という認識をしているのかもしれません。
人間の“主観”によって生じる“印象”というのは強烈なもんです…(汗)
もしオンライン面談を頑張った結果として売上目標を達成しているのなら、別に何の問題も無いと思うんですよ。
むしろ、経費を使わないことによって会社の収益状況に貢献していると言っても良いかもしれない。
そういった観点から考えてみると、リモート営業を頑張っているMRは、実は経費削減に取り組んでいるという見方もできます。
しかしながら、残念なことですが上記のようなポジティブな解釈をしてくれない上司もいるということですね。
まとめ:経費の使用量でMRを評価する上司(管理職)もいる!
純粋に会社の収益だけを考えた場合、経費なんてモノは少ないに越したことはありません。
経費を使わずに薬が売れるなら、そうするのが最も良い。
もし経費を使いまくって成果が乏しいなら、それは経費の使い方について見直すべきでしょう。
…というのが一般的な会社の考え方だと思うのですが、どうも製薬会社では“経費を使うMRほど称賛される風土”があるような気がしてなりません。
私がこんな風に思ってしまうのは、もしかしたら私が異業種から転職してきた人間だからなのかもしれません。
実際、私が以前働いていた会社(医薬品卸)では、経費削減のために色々な取り組みを行っていたので。
医薬品卸が儲かっていない証拠!MS時代に経費削減を強要された体験談
当時の上司からは、何かにつけて『無駄にして良いような経費は1円もない!』などと厳しく指導されたものです。
ですが、製薬会社においては経費削減に注力するような雰囲気って、あまり無いような気がします。
少なくとも、今までMRとして働いてきた中ではそのように感じてます。
それだけ製薬会社の収益モデルが優れていて、お金に余裕がある証拠…なのかも?
もちろん、経費がたくさんあることに関して、最前線の現場で働いているMRとしては有難いことです。
その一方で、経費を大量に使っているMRほど褒められる(?)のも、ちょっと変だなぁと思うことがあるワケです。
むしろ、経費を使わずに仕事を回しているMRの方が社内の財務的には貢献しているだろうに、場合によっては冷遇気味になるのも不思議な話です。
まあ、この辺りは上司の考え方次第といったところですね。
MRとはサラリーマンです。
そして、サラリーマンの評価とは直属の上司がするもの。
もし経費云々について妙に拘る上司がいたら、MRとしては『この人はこういう人なんだ』と割り切るのが一番良いのかもしれませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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