こんにちは、元MSのヒサシです。
MS時代は何かと苦労した私ですが、今振り返ってみると、決して悪いことばかりではなかったと思っています。
MSを辞めた現在だからこそ、MS時代の自分自身を冷静に分析できているワケですが…
数々の艱難辛苦を乗り越える過程で、これまた数々の能力が培われたのも事実です。
とりわけ、人間関係の構築能力に関しては、数多の成功&失敗を通じてかなり向上したと自負しています。
まあ、成功よりも失敗の方が圧倒的に多かったですけどね…(汗)
そんな人間関係の構築について、この記事では『人を見る目』についてお伝えしようと思います。
実はですね、この『人を見る目』はMS時代に得た最大の財産だと自分では思っています。
なぜかと言うと、MS(卸)を辞めた以降も役に立っているスキルだからです。
まあ、ぶっちゃけ“スキル”と呼ぶには大袈裟な能力かもですが…
公私を問わず、相手の人間性を推し測る際の観察力&洞察力について、私はMS時代の経験によって鍛えられたという手応えがあります。
MSという職業に限った話ではありませんけど、仕事において関わる相手の“本質”を見極めることはメチャクチャ大事です。
仕事で良い実績を叩き出す。
そのために自分自身の能力を伸ばすのが重要なのは言うまでもありません。
一方で、いかにして“信用するに足る人物(=味方)”を見つけ出すかも大切です。
その逆に、自分にとって“害をなす人間(=敵)”を見抜くこともまた大切です。
そもそも、仕事中に関わる人間とは、大まかに分ければ2種類しかいません。
自分にとって有害か、それとも無害か。
後者はともかく、前者のようなタイプの相手には近寄りたくないと思うのが普通ですよね。
しかし、こういった有害・無害の区別ができないと、後々で大きな痛手を被ることにもなりかねません。
私自身、新人MSだったその辺りの区別が上手く出来ず、それはもう数多くの先輩MS・MR・医療従事者といった人たちに体よく利用され、苦い思いをしたものです。
しかし、その代償として『人を見る目』が鍛えられたのは間違いありません。
MSは様々な立場・職業・性格の人たちと接する関係上、自然と『人を見る目』が培われていく職業だと思っています。
そんなMSの“目”について、この記事では自分自身の体験談を綴ってみました。
MSを辞めても、MS時代に培った“目”は無駄にはならない事を赤裸々に語ります!
MS時代に『人を見る目』を鍛えてくれた人々
社内・社外を問わず、MSとは本当に色々な人たちと関わる職業です。
社内であれば、上司や同僚のMSは勿論のこと、事務・配送・倉庫との連携は欠かせません。
社外であれば、顧客である医療従事者のみならず、医療事務から管財課のスタッフまで、各方面の人々と接する機会があります。
顧客以外に目を向けて見ると、それこそ製薬会社のMRとも一緒に行動する場面があります。
ご覧の通り、それぞれ頻度の差はあれど、MSとしてコミュニケーションを行う相手は多岐にわたるワケです。
MSとして関わる何百人、いや何千人という数の人たち。
そのくらいの人数ともなると、良くも悪くも、様々なタイプの人間がいることを痛感させられます。
私自身の経験を振り返ってみても、まさに千差万別といった感じです。
とりわけ、悪い意味で印象的だった人物のバリエーションはヤバい。
先輩風を吹かせて愉悦に浸る先輩MS。
要領よく自分の仕事を他人に押し付ける後輩MS。
自分が正しいと信じて疑わないお局の事務。
見た目も性格も陰険な倉庫番。
非正規雇用であることを理由に、正社員への金をタカる配送スタッフ。
無理難題を押し付けて、自分の思い通りにならなければ怒鳴り散らす医療従事者。
社内・社外を問わず、MSとして関わったタチの悪い人種は山ほどいました。
案外、初対面ではフツーそうに見えた人も多かったんですけどね…
でも、それなりに付き合いが長くなってくるとメッキが剥がれると言いますか、とにかく悪辣な一面が垣間見えるワケです。
特に、社内の人たちに関しては、その傾向が顕著だったように思えます。
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もちろん、人間は誰しも万能ではありません。
人間性に欠点があったとしても、それは何ら不思議な事ではないのです。
しかしながら、先述したタチの悪い人々は、少なくとも私の精神を蝕む存在であったのは間違いありません。
そんな“天敵”とでも呼ぶべき人たちと関り、そして痛い目に遭っているうちに、私の中で『人を見る目』が鍛えられていったという手応えがあります。
何となく、この人はヤバそうな気がする。
何となく、この人は信用できない気がする。
何となく、この人は関わらない方が良い気がする。
この“何となく”という感覚こそが、辛く苦しいMS経験の代償として得たモノでした。
要するに、対人関係における“勘”みたいなヤツです!
“目”を凝らして危機回避を行う日々
自分の中で『人を見る目』が向上しているという感触を得たのは、MSとして3年目~4年目くらいの時期でした。
その頃ともなると、それはもう社内・社外を問わず、煮え湯を飲まされることに慣れてきていたので。(汗)
だからこそ、私は自分の身を守ることに必死でした。
周囲にいるタチの悪い人々から、どうやって逃れるか。
いかにして危機回避を行い、自分の身を守るか。
そういった観点に基づき、私は相手の一挙手一投足から、相手の人間性を見極めることを意識しながら仕事をしていたのです。
具体的には、こんなことを考えながら行動していました。
とにかく、自分自身の“目” を凝らして観察、観察、観察。
相手のちょっとした言葉・態度・雰囲気などから、その人の本質を“何となく”の感覚で推し測る日々。
そんなことを繰り返しているうちに、自分でも不思議なくらい“何となく”の予想が当たるようになってきたんですよね。
自分でこう言うのも妙な話ですが、自分自身の“勘”には随分と助けられたと思います。
さすがに百発百中とは行きませんでしたけど、8割~9割くらいの確率で当たっていましたので。(汗)
この人を信用したら絶対にダメだ。
こちらの事を体よく利用する気満々だ。
たとえ明確な根拠は無くとも、自分の“勘”がそう告げたら、私は迷わず自分自身の“勘”に従うようにしました。
…と言うのも、ヤバい人(=自分に害をなす人)には、ある程度の共通点があるんですよね。
例えば、約束の時間を守らないとか。
他には、何かにつけて責任転嫁してくるとか。
これって要するに、相手の存在を軽視しているからこそ出来る行為なんですよね。
この辺りは言語化して表現するのが難しいですけど、相手の人間性って、普段の行動からある程度は読み取れるじゃないですか。
よって、こういった迷惑行為を連発するような人からは、とにかく距離を取ることを心掛けていました。
もし深入りすれば、ますます自分が割を食うのは明白でしたからね。(汗)
こういった思考&感覚が身に付いたのは、まさに対人関係の経験値による賜物です。
培われた“勘”はMSを辞めてからも役立つ
このブログの読者さんはご存知の通り、私は現在MRとして働いています。
そして今にして思うのは、MRへの転職後も先述した『人を見る目』は役に立っている…ということです。
MS程ではないとはいえ、MRもまた多種多様な人たちと関わる職業です。
社内に関して言えば、上司&同僚MRたちはもちろん、学術・経理・マーケティング・コンプライアンス関連の部署など、それはもう色々な人と一緒に仕事をしますからね。
社外に関しても、医師を中心とした医療従事者のみならず、コプロ先のMR、卸のMSなど、数えたらキリがありません。
だからこそ、MS時代に培われた“目”や“勘”が役立つワケです。
こんな具合に、初対面から間もないタイミングで、相手の人間性をある程度推測するのが習慣化されています。
…で、その時の予想が当たる当たる。(汗)
MS時代の経験に当てはめて相手のことを観察していくと『以前、この人と似たようなヤバい人がいたな…』という“勘”が働くんですよね。
こういった第六感的な“勘”によって、今まで幾度となく危機回避を行ってきました。
何となく嫌な感じがする相手には、関わらない。
何となく信用できないと思った相手には、近寄らない。
MRとしての仕事を回す上で、これはメチャクチャ重要な要素だと思っています。
…とはいえ、仕事において避けて通れない相手もいますけど(汗)
相手の人間性を早期に見極め、もし“コイツはヤバい奴だ!”と直感したら、すぐに距離を置く。
その後も、その相手と仕事で関わるのは必要最低限にしておく。
これはMRのみならず、他の職業に転職した場合においても役立つスキルなのかなぁと思っています。
余談:世の中には“自分に害をなす人間”が大勢いる
私は今まで30年そこそこ生きてきて、世の中には本当に色々な人間がいると痛感しています。
平気で人を騙す奴。
何食わぬ顔で約束を破る奴。
常に被害者面をして責任転嫁する奴。
人間であれば誰にでも短所はあるものですが、ハッキリ言って“短所”という範疇には収まらないレベルの悪辣さを備えている人々。
一言でまとめると“自分に害をなす人間”ですね。
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そんな悪意溢れる輩を、私は今まで何人も見てきました。
これはMS時代だけでなく、現職のMRにおいても然りです。
だからこそ、私は『人を見る目』が大切だと断言します。
この社会で生きていくに際して、自分に害をなす人間を排除するのは困難です。
しかし、自分の意志で彼らと距離を置くことは出来ます。
また、彼らに利用されることを未然に防ぐことも可能です。
…であれば、自分にとって有害な人間について、1日でも、1時間でも、1分でも早く見極めるのが肝要なのかなと。
自分に害を及ぼす人間と付き合っているほど、人生は暇ではない。
今では、心の底からそう思っています。
まとめ:MS時代に鍛えられた“目”は大きな財産である!
このブログで幾度となく綴ってきた通り、MS時代の私は幾度となく痛い目に遭ってきました。(汗)
まさに艱難辛苦の嵐とでも言いますか、良い思い出よりも、イヤな思い出の方が圧倒的に多いです。
社内・社外を問わず、各方面の人たちによって心身を消耗し、結局はMS(卸)を辞めてしまいました。
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ですが、今にして思えばMSという職業を通じて得たモノは沢山あります。
その“得たモノ”の中でも最大の財産だと思っているが、この記事で紹介した『人を見る目』です。
様々な立場・職業・性格の人たちとの関りを通じて、自分の“目”が鍛えられたのは間違いありません。
これは数値化できるような能力でもなければ、転職時に履歴書や職務経歴書に書けるようなスキルでもありません。
それでもなお、私に人生において『人を見る目』は大きな武器となってくれています。
自分にとって厄介な人間を見極めるのにも役立ちますし、信用するに足る人物かどうかを見定める場面でも重宝しています。
社会人として、敵・味方を正確に区別するのはメチャクチャ重要ですからね!
今のご時世、自分1人だけで完結させられるような仕事なんて多くありません。
必ずどこかで、自分以外の誰かと関わらなければなりません。
付け加えると、聖人君子のような社会人なんて圧倒的少数派です。
それ故、相手の本性を見抜く“目”が求められるのかなと。
仕事においては『何をするか』も大切ですけど、それ以上に『誰とやるか』の方が重要ですからね。
繰り返しになりますけど、私の場合、MS時代は本当に苦労の連続でした。
ですが、仕事のみならず人生全般で役立つ『人を見る目』を鍛えてくれた環境には素直に感謝しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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