生き残りを賭けた椅子取りゲーム?転職市場に優秀なMRが溢れている現状について思うこと

MRの転職

こんにちは、現役MRのヒサシです。

つい最近、先輩MRと転職に関する世間話をしました。

たかが世間話。

されど世間話。

MRの未来はどうなるのか?

さらに言うなら、自分の未来はどうなるのか?

3年後や5年後、自分はMRとして働き続けていられるのか?

…といった感じで色々と考えさせられた内容だったので、こうして記事を書いております。

では早速、結論述べます。

現在の転職市場には優秀なMRが溢れているので、並程度のMRでは転職すること自体が難しくなってきている!!

これが私と先輩MRとの間で合意した結論です。(汗)

取りあえず、この場ではMR⇒MRの転職についてイメージしてください。

MR⇒MRの転職は、医薬品業界において頻繁に見かける転職パターンです。

しかし、ここ最近は転職希望しているMRよりも、MRの求人数の方が圧倒的に少ない。

つまり需要(求人)を供給(転職希望MR)が上回っているのです。

ヒサシ
ヒサシ

転職市場への“MR供給過多”というワケです…

私自身も定期的に転職エージェントと情報交換していますが、MRを取り巻く転職環境が徐々に厳しくなってきていることを肌身で感じています。

一昨年よりも去年。

去年よりも今年。

…といった具合に、MR⇒MRの転職難易度が爆上がりしています。

ただでさえ少ないMR求人枠を、優秀MRを含む大多数で奪い合う。

まさに“壮絶な椅子取りゲーム”といった様相です。

そんなMRの転職事情について、個人的な意見を綴っていこうと思います。

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転職市場におけるMRの供給過多

現役MRであればご存知の通り、毎年のように各社これでもかと言わんばかりにMRをリストラしています。

コストカットのため、MRの人数を減らすべく血道をあげる製薬会社。

そんな製薬会社の意向には逆らえず、リストラされてしまったMRたち。

気が滅入るような話ですが、悲しいかな、これが今のMRを取り巻いている現実です。

ヒサシ
ヒサシ

今後も製薬会社によるリストラは続くでしょう…

そんなリストラに遭ったMRのうち、大多数が転職市場に流入しているワケですが…

このリストラの連発こそが、転職市場におけるMR供給過多の一因になっています。

リストラされたMRの立場で考えてみると、他社のMRとして再スタートできれば御の字でしょう。

ですが、中々そうもいかないのが現実です。

何と言っても、MRの求人数自体が多くないのですから。

仮に求人があったとしても、募集要項を読んでみると厳しい条件が並んでいたりします。

代表的なところだと、年齢制限ですかね。

例えば、40歳以下じゃないとダメだとか。

他には、○○領域の経験者以外は採用しないだとか。

こういった条件がある時点で、一定数のMRがふるいにかけられてしまうワケです。

ただMR経験があるだけでは、求人を出している製薬会社側から不十分だと見做みなされてしまう。

悲しいことですが、これが現実です。

我々MRにとっては釈然としない話ですけど、この事実からは逃げられません。

ヒサシ
ヒサシ

MR(求職者)にとっては悩ましい“買い手市場”です…(汗)

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優秀なMRですら転職市場で苦戦している

この記事の冒頭でお伝えした先輩MRは30代後半の人なんですが、私から見ても優秀なMRです。

少なくとも、私なんかよりは数段上の能力を持っている人です。

複数の大学病院を担当し、KOLも担当し、売上の進捗は常にトップクラス。

筆者を含む後輩MRへの指導もしてくれるし、上司からの信頼も厚い。

そのうち何らかの管理職か、あるいは本社の要職へと抜擢されるのでは?

…といった噂まで流れているような人です。

ですが、そんな優秀なMRですら転職市場では苦戦を強いられているようです。

…と言うのも、その先輩MRがこんなことを漏らしていたんですよね。


正直、俺はMRとしての実力やキャリアに少しは自信があったんだよ。
でも、今の転職市場だと大して評価されていないみたいでさ。
少し前に、転職エージェントからも『MRとして他の製薬会社に転職するのは簡単ではないですよ』なんて言われたよ。
ぶっちゃけた話、俺よりも転職市場で評価されるMRなんて全国各地にゴロゴロいるんだよ。
具体的に言うと、俺よりも若くて優秀なMRだね。
要するに『上には上がいる』ってことさ。

世の中、上には上がいる。

私はこういった話を聞いて、先輩MRの意見は正鵠を射ていると思ったんですよね。

…と言うのも、私が定期的に情報交換している転職エージェントも『今は優秀な人であってもMRからMRへの転職はかなり厳しいですよ』と言っていたからです。

ヒサシ
ヒサシ

まあ、何を以って“優秀”とするかは難しいところですが…

自分がやり取りしている転職エージェントに加えて、優秀な先輩MRまでが同じようなことを言っている。

つまりMRの転職に関して言うと、かつてないほどの買い手市場になっているのは間違いなさそうです。

“上には上がいる”ことで苦しむ者たち

先述した通り、現在の転職市場には優秀なMRが数多く存在していることは間違いないです。

私のような二流MRから見れば、彼らは転職市場における超強敵ボスキャラです。

ドラクエで例えるなら、レベル20前後で魔王に挑むようなもの。

貧弱な装備・呪文・能力値で、バラモスやゾーマに太刀打ちできるワケがない。

…と言うか、返り討ちにされるに決まっています。

ヒサシ
ヒサシ

どう考えても無理ゲーです!!!

当然、負ける(=選考で落とされる)可能性の方が圧倒的に高いに決まっています。

1つの求人に対して複数のMRが応募してきた場合、MR同士で能力・経験・実績などを比較されるのが常ですからね。

当然、優秀MRの方が相対的に有利なワケです。

…が、これも転職エージェント曰くですが、そんな優秀MRですら転職先が決まらないことも多いのだとか。

なぜかと言うと、先ほどの先輩MRの意見そのままですが“上には上がいる”ということです。

優秀MRすらも凌ぐ、超優秀MRといったところでしょうか。

一体どれだけ優秀な人物なのか見当も付きません。

ヒサシ
ヒサシ

普通のサイヤ人とスーパーサイヤ人くらいの差があるかも…?

自分自身がMRとして努力し、転職市場で評価されるような人材を目指すのが最も理想的ではあります。

ですが、それってあくまで理想論なんですよね。

断言しますけど、現実はそんなに甘くありません。

ようやく超サイヤ人になれたと思って戦場に出陣してみたら、現地で戦っているのは超サイヤ人2とか超サイヤ人3みたいな連中ばかりだった。

そんなことが往々にして起こり得るのが現在のMR転職市場です。

そのような環境で勝ち抜いていくとしたら、それはもう途方もないような能力・実績・経験などが必要となってくるワケです。

結論として、雲上人かってレベルのMRでないと、昨今の転職市場でまともに戦えないのかも知れませんね。

…となると、転職市場で苦しむのは誰か?

それは能力や実績が超優秀MRに及ばない全てのMRです。

もちろん、私のような並程度のMRも含まれます。

一部の優秀層が上手く転職を果たしていく一方で、大多数のMRは書類・面接などの選考で落とされてしまう。

もちろん全てのMR求人について、こういった現象が起こるとは限りません。

ですが、以前にも増して転職時の“椅子取りゲーム”が激化しているのは間違いなさそうです。

転職せずに現在働いている会社に“しがみつく”という選択肢

私自身も転職経験があるので分かるのですが、転職にはリスクが付き物です。

例えば、転職先の人間関係や労働環境などですね。

こういった要素に恵まれるかどうかは、ぶっちゃけ“運”です。

運が良ければ、より充実したMR人生にありつける。

運が悪ければ、クソみたいな上司&理不尽なノルマに苛まれる。

前者なら万々歳ですが、後者は転職に伴うリスクが表面化した状態だと言えるでしょう。

 

【実体験】転職に伴う最大のギャンブル要素とは『新しい職場での人間関係』ではないか?

MSからMRに転職したけど職場環境に馴染めなくて辞めていった後輩の話

 

完全にノーリスクの転職なんてあり得ません。

多かれ少なかれ、転職希望者はリスクを負う必要がある。

よって、転職するときは慎重かつ熟考を重ねるべき…というのが私の考え方です。

そこに加えて、MRを取り巻く転職事情は厳しいときた。

確かに優秀なMRであれば、求人に応募したとしても勝ち目はあります。

しかし、並程度のMRにとっては、ハッキリ言って分の悪い勝負にしかならない。

だったら私のような並程度のMRはどうするべきなのか?

…ということを考えたときに思い浮かんだのが『現在働いている会社にしがみつく』という選択肢です。

正味な話、私は『しがみつく』というやり方は好きではありません。

いや、好きではありませんでした。(←過去形)

少なくとも、20代だった頃の私は『しがみつく』という言葉に嫌悪感を持っていました。

何と言うか、言葉の響きがダサい。

いかにも守りに入っていて、攻めの姿勢(=積極性)が感じられない印象がある。

他の会社に転職するような実力や覚悟がない人間が好んで使う言葉。

それが当時20代だった私にとっての『しがみつく』でした。

ですが今では30代となり、なおかつ自分自身が転職市場において相対的に“弱い側”となったことで、私の考え方は変わってきました。

会社にしがみつくのだって、社会人にとっては立派な選択肢じゃないか。

自分のため、そして家族のために、敢えて現職を頑張り続ける。

それがいつまで続くのかはさておき、その間は安定した収入が見込めるのですから。

もし転職を視野に入れているとしても『しがみつく』こと自体は悪い選択肢ではない。

確かに加齢によって転職市場で不利になることを考えれば、時間に比例して追い詰められているという見方もできる。

だからと言って、今すぐ転職するのが100%正しい選択かと言うと、決してそうとも限らない。

現在働いている製薬会社にて、少しずつでも能力を伸ばし、実績を積み上げ、転職市場で評価される人材を目指すのも良いかもしれない。

こういったことは『会社にしがみつくことで可能となる芸当』だとも思うのです。

結論として、転職に不安がある場合は『会社にしがみつく』ということ自体が有望な選択肢だと思うワケです。

最後に:優秀MR以上の人材価値が無いと業界内では生き残れない…のか?

実はここ最近、自分のキャリアについて考えることが増えてきました。

自分はいつまでMRを続けるのか?

MRとしての収入をいつまで維持できるのか?

もしMRを辞めたとして、今の自分に何が出来るのか?

この場合、キャリアと言うよりは“身の振り方”と表現した方が適切かもしれませんね。

社内外を問わず、MRという職種自体が追い詰められてきているのは事実です。

それは私自身が現役のMRとして、身を以て感じていることでもあります。

社内では優秀ではないMR、あるいは問題を起こしたMRが優先的にリストラされていきます。

そして社外に目を向けてみると、これまた転職市場で苦戦することは避けられないときた。

転職とはキャリア構築のための手段の1つですが、少なくともMRを取り巻く転職事情は厳しくなってきていることは間違いないです。

優秀と呼ばれているMRですら、そう簡単には転職先が決まらないようなご時世です。

私のような二流MRが転職市場でどこまで戦えるのかは怪しいところです。

今のところ転職することを考えているわけではないのですが、もしいよいよ転職する必要に迫られたとき、自分が健闘できるイメージが湧いてきません。

ヒサシ
ヒサシ

自分が優秀ではないからこその悩みです…(汗)

自分自身が優秀なMRとなれれば手っ取り早いですけど、それが簡単に実現できるのなら誰も苦労しません。(汗)

そもそも、転職したからといって、その後の人生が上手くいく保証もありません。

そう考えてみると、敢えて転職しない(=今の会社にしがみつく)のも立派な選択肢なのかなと思います。

この『しがみつく』の是非については、MRの中でも意見が分かれるところかと思います。

しがみついた結果として、リストラに遭ってしまうという可能性もゼロではありませんからね。

ただ、ここ最近は『しがみつく』という人生戦略について理解できるようにもなってきました。

私自身は『しがみつく』という選択肢について、否定派から肯定派へと変化したクチです。

それは現役のMRとして、昨今の転職市場の厳しさを痛感しからこその変化でもあります。

この『しがみつく』という行動の良し悪しについては、今後のMR生活の中でじっくり検証していこうと思います。(汗)

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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