こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
今回の記事はMRの仕事とはあまり関係ないのですが、出張先でコロナ禍ならではの変事があったので記事を書いてみました。
さて、突然ですが…
私は大の蕎麦好きです!!
自宅か外食かを問わず、週1~2回は必ず蕎麦を食べています。
…というワケで、外勤時は蕎麦屋でランチを食べることも多いです。
一方で、コロナ禍によって経営が立ち行かず、閉店してしまった蕎麦屋を少なからず知っています。
馴染みの蕎麦屋が閉店してしまったときは、それはもう悲しいというか、寂しい気持ちになりました。
そんな私ですが、今回は出張先で老舗っぽい雰囲気の蕎麦屋に入りまして、人生で初めて1600円の天ざる蕎麦を注文しました。
(…と言うか、詳しくは後述しますが、高単価なメニューしかない店だった。)
ランチの上限額を1000円と決めている私にとって、これは異例の出来事です。
…で、この一件を通じて、コロナ禍における飲食店の苦境について、色々なことを考えさせられたんですよね。
同時に、MRは十分に恵まれている職業であることを改めて実感しました。
本日はそんな心情について語っていきます。
出張先で入った蕎麦屋のメニューは2種類だけだった!
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私は1人で広範囲を担当しているMRなのですが、このときは遠方の病院に出張するアポイントがあったんですよね。
その病院は県境というか、私の担当エリア内の端にあることも相まって、訪問する=泊りがけになるような場所でした。
そんなとき、MRにとっての楽しみはご当地の食べ物ですよね!
…というワケで、
どうせなら、出先で上手い蕎麦を食べよう!
…などと思い立った私は、たまたま出張先で見かけた蕎麦屋でランチを食べることにしました。
ところがどっこい、老舗っぽくて立派な建物の雰囲気とは裏腹に、13:00の時間帯にも関わらず客は1人だけ。
店内もメチャクチャ静かで、全く活気が無い。
あれ?
これって、もしかしてヤバい店?
…などと警戒する私の前に、女将さんらしき人が登場。
そして、”現在の”メニューは2種類だけであることを告げられる。
そのメニューがこちらです。
①天ざる蕎麦(1600円)
②天丼(1500円)
おいおい、随分と高額じゃないか…!!
強気というか、攻めているというか、そんな価格設定。
それが私の中での第一印象でした。
そもそも、蕎麦屋なのに天ざる蕎麦しか扱っていないとはどういうことなのか?
普通のざる蕎麦はないのか?
正直言って、私はサクッとざる蕎麦でも食べようかと思って立ち寄ったので、このメニュー内容には面食らいました。
女将さんに『普通のざる蕎麦はないのですか?』と訊いても、回答は変わらず。
そして、ここで女将さんの口から新情報が1つ。
現在はコロナの影響で、メニューを2つだけにしているのです。
申し訳ございません。
何だか、女将さんも辛そうな感じでした。
さて、どうしたものかと考える私。
普段の私なら、ランチで1000円以上するものを食べるなんてことはしないです。
ですが、別の店に移動するのも億劫でしたし、何よりそのときは長距離運転で疲れていたので、正直言ってメシでも食べながら休憩したいというのが本音でした。
天ざる蕎麦で1600円は高いけど、営業日当が1日分なくなったと考えれば良いか。
そんな風に自分の気持ちに折り合いをつけ、私は女将さんに天ざる蕎麦を注文したのです。
…で、そのときの女将さん、メチャクチャ嬉しそうだったんですよね。
高単価メニューの注文が入ったから嬉しい!
…と言うほど単純な喜び方ではないように私には思えたんですよね。
そこで、天ざる蕎麦が出てくるまでの間、私はこの店で何が起きているのかについて考えてみることにしました。
考察:おそらくコロナ禍で経営が苦しかったのでは?
年季が入った、老舗っぽい雰囲気。
立派な内装に、広い座敷。
しかし、昼メシ時にも関わらず、客はヒサシを含めて2人だけ。
これだけを見ると、とても繁盛しているようには見えません。
少なくとも、店の規模を考えると客が少なすぎる。
そして、メニューは高単価のものが2種類のみ。
なぜ”高単価”で”2種類”だけしか扱っていないのか?
女将さんは『現在はコロナの影響でメニューを2つだけにしている』と言った。
それは多分、客に高単価メニューを注文してもらわないと採算が合わないから。
コロナで客足が遠退いてしまったため、店として客単価を上げる必要性に迫られた。
だからこそ、利益率が高いメニューを2つにまで絞った。
そして、客がその2つのうち、どちらかを注文するように仕向けたのではないか?
店側として不本意だとしても、店の経営を考えると致し方ないと判断したのではないか?
以上、ヒサシなりの勝手な考察です。
この考察が当たっているかどうかは分かりませんが、全くの的外れではないと思っています。
詰まるところ、元凶がコロナであることは間違いなさそうです。
会計時に店主から深々とお辞儀された
ちなみですが、1600円の天ぷら蕎麦についてはメチャクチャ美味かったです!!
二八そばの麺はコシがあり、濃いめの出汁も美味い。
海老、魚、山菜の天ぷらもサクサクしている。
極めつけに蕎麦湯も美味い。
ここ最近で食べた蕎麦の中では断トツで美味かったです。
(※写真でも撮っておけば良かった…。)
伊達に1600円もしないなぁって感じでした。
…で会計時に女将さんに現金で支払いしているとき、厨房から店主(?)らしき人が出てきたんですよね。
いかにも職人気質って感じの面持ちの人でした。
(※多分だけど、女将の旦那さんか?)
…で、その店主さんが『ありがとうございました』と言いながら深々とお辞儀したんですよね。
きっちりと90度に腰を折っていたので、ともすれば、一見の客に対して行うお辞儀としては仰々しいというか。
少なくとも、私にはそのように思えました。
でも、もしかしたら店主の立場ではたとえ一見の客だとしても、コロナ禍にも関わらず来店して、しかも高単価のメニューを注文してくれたことが嬉しかったのかも知れません。
そんな店主の態度に驚きはしたものの、同時に感銘を受けたというか。
私は店主&女将に『天ぷら蕎麦、美味しかったですよ!』と素直な感想を伝え、店を後にしました。
理由はどうあれ、誰かから感謝されるのは気持ちが良いものですね。
MRの仕事では長らく味わってなかったというか、何だか久しぶりの感覚だったように思えます。
MRとしてのモチベーションは『ありがとう』の声だったことに気付いた話
まとめ:やはりMRは恵まれている職業だと実感した
今回の記事では蕎麦屋での体験談を綴ってみましたが…
コロナ禍以降、こういった他業種・他職種の記事をいくつかブログ内で書いてきました。
【コロナ禍】講演会のために会場予約していた迎賓館から営業停止の連絡が来た話
その度に思うのは、
やはりMR(製薬会社)は恵まれている
…ということです。
普段はMRとして辛いだの、疲れただの、腹が立つだの、色々な文句を言いがちな私ですが…
ふとした時、こうやって他業界・他業種の人たちが置かれている環境に目を向けてみると、まだまだ自分は社会の中で優遇されていることがよく分かります。
外勤が減って、確かに手当の類は減りました。
でも、基本給までは減らされていません。
少なくとも、家族を養い、現在の生活レベルを維持する分には問題ない。
このコロナ禍のご時世、それだけで十分すぎるほど恵まれているのではないか。
今回、ふと立ち寄った蕎麦屋の一件で、こんな風に思ったりしました。
MRとして仕事を頑張るほど、ついつい視野狭窄に陥ってしまいがちな私ですが…
こういったときこそ、仕事における悪い側面にではなく、自分が受けている恩恵について目を向ける必要があるのでしょうね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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こんにちはご無沙汰しております。業界話ではないですがとても良い記事を読ませていただきました!ヒサシさんのお人柄そして蕎麦店ご夫婦のお人柄!こんなにもコロナの中で健気にも一生懸命感謝の気持ち、お陰様での気持ちを身体全体で表しておられる人がいらっしゃるんですよねなんか泣けてきちゃいますね(^^) MR.MSの様に会社に守られている本人はあまり気付かずにいる事を気付かせてくれた様な出来事だったのではないのでしょうか。1600円、お店を後にした時には決して高くなかったと感じたヒサシさんが目に浮かびます^_^ コロナの終息を願うばかりですね…
ホルモンさん
コメントありがとうございます!
自分が医薬品業界で働いているとつい忘れそうになりますが、飲食店を含む他業界はまだまだ苦しい状況が続いているんですよね…。
今いる環境に慣れてしまうとマイナス面にばかりに注目してしまうのが人間の性なのかもしれませんが、ホルモンさんが仰る通り、MRもMSも会社に守られているのは間違いないですね。
当たり前のことを思い出させてくれた蕎麦屋さんには感謝していますし、自分への戒めを込めてこの記事を書いてみました。
確かに仕事は大変だし、辛いことも多いですが、もっと会社に感謝しなければと思う今日この頃です。(汗)