2019年度の新卒MR減少について思うこと

MRの今後

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

4月10日のRISFAXで今年の新卒MRの人数について記載されていましたね。

 

去年くらいからリストラが横行した製薬業界ですが、案の定というか、新卒採用をも抑える動きが出てきました。

このRISFAX記事を読んで、いよいよMR削減が加速してくなぁと思いました…。

 

そもそも、MRの採用、17社中11社が減少という見出し自体、結構インパクトがありましたね。

そこで今回は、新卒MR減少について私なりに思ったことを発信してみます。

 

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武田薬品工業の新卒採用MRが11人だけだと!?


RISFAXには国内再王手の武田薬品のMRは▲12人の11人だった。という一文がありました。

 

おいおいマジかよ…。

…というのが率直な感想です。

 

武田薬品は私も就活時に面接を受けたことがある会社です。

私が就活していた頃は軽く100人以上の新卒MRを採っていた武田薬品が、今では10分の1にまで採用人数を減らしている。

 

この記事を読んで、本当に時代が変わってしまったのだと実感しました。

去年の武田薬品と言えばシャイアー買収などで何かと話題になりましたが、人員削減に関してここまで舵を切るとまでは思っていませんでした。

 

少し話は変わりますが、武田薬品の選考を受ける学生はレベルが高いです。

これは単なる学歴だけの話ではなく、部活動や海外留学などにおいて、強力なアピールポイントを持っている学生という意味です。

 

私も学生時代に武田薬品の選考を受けましたが、周りの学生達のレベルの高さに愕然としたものです。

(※当時のことについては下の記事をご覧ください。)

 

学生時代のMR就職活動 体験記②【武田薬品工業編】

 

ただでさえ競争率が高いであろう武田薬品の新卒枠ですが、それがさらに 狭き門 になってしまったのは間違いありません。

今後は新卒MRとして武田薬品に入社するのは『超』が付くほど難しそうですね。

 

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17社中で最多採用が第一三共の81人とは…


第一三共も国内では屈指の王手製薬会社です。

その第一三共ですが、今年の新卒MRは81人とのこと。

 

こちらも私が学生だった頃は、毎年100以上の新卒MRを採っていました。

約10年前と比べてもそれほど採用人数は減少していないということは、会社として好調な証拠でしょうか。

 

第一三共に関しては前年度から1人増の81人で横ばいという一文がありましたので、去年は新卒MRを80人採っていたということです。

加えて、第一三共は研究職を35人、開発職を12人採ったとの一文もありました。

 

第一三共のパイプラインを見たわけではありませんが、研究開発だけでこれだけの人数を採っているということは何かあるはず。

後でチェックしてみようと思います。

 

さて、MR数に関してですが、何より武田薬品との人数差が凄まじい。

第一三共の新卒MR数が81人、武田薬品が11人ですから、両者の間には70人も差があるということです。

 

もちろん、新卒MR採用だけで会社の状況を測ることは出来ませんが、1つの物差しになるのは間違いありません。

10年前、業界内でこのようなことが起こるなんて誰が予想したでしょうか?

 

今後、就活生の中でも波紋が広がりそうな展開ですね。

MSDが理系出身者を積極的に採用している。この意味とは?


こちらも興味深い内容です。

新卒MR数に関してMSDは文系3人に対し理系は20人という一文がありましたが、これは何を意味しているのか?

 

私自身が理系学部出身なのでよく分かるのですが、理系でもMR志望の人間は結構います。

むしろ、大学で学んだ知識を活かすために就活でMR中心の選考を受ける理系学生もいるくらいです。

実を言うと、私もその1人でした。

 

とは言っても、私の場合は製薬会社を受けまくっては落ちまくるという散々な結果でしたが…。

(※詳細については、下の就活に関する記事に書いてあります。)

 

学生時代のMR就職活動 体験記①【MR全滅編】

就職活動(MR志望)のグループディスカッションで落ちまくった話

 

さて、MSDの新卒MRにおける文系:理系の割合が3:20とは、何か意図的なものを感じます。

会社として理系学生を採った方が、後々メリットが大きいと判断したのでしょうか。

 

例えば、MR認定試験には理系出身者の方が強いとか?

合格率が良いとか?

それとも、MSL候補として理系学生を多めに採るという戦略なのか?

うーん、気になります。

間違いなくMRは減少する方向に進んでいく


以前から言われてきたことですが、今後はMRが減る一方ですね。

少なくとも、業界内で今以上にMRが増えることは無さそうです。

 

特許切れによる後発品化で、昔ほど大量のMRは要らなくなってしまった。

しかも、後発品推進は 国策 です。

 

そして、その後発品の会社ですら、MRとして働ける枠は限られている。

MRとして働きたくても、その希望が通りにくくなっているわけです。

 

特に、今回のRISFAXのように新卒MR減少についてリアルな数字を見せられると、製薬業界の入口も狭くなってきたことがよく分かります。

 

言うまでもなく、MR志望の学生にとっては厳しい状況です

 

個人的には、多くの学生に一度はMRという職業を体験してもらいたいのですが、それも簡単には叶わない時代になってしまったようです。

だからこそ、新卒でMRになるためにはしっかり就活をする必要がありそうですね。

 

現役MRがおすすめしたい就活方法3選!知っておいて損はないですよ!

 

私はMRという職業を気に入っています。

MSを辞めてMRになったことについても、全く後悔していません。

しかし、業界内でこれだけMRを減らす方向になっているのを見ると身が竦みます。

 

しっかり働いて成果を出さなければ、自分の身が危ういと改めて実感しました。

 

今後もRISFAXや日刊薬業などの業界誌を読んで、業界の流れを把握していきたいと思います。



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