こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
現役MRの皆さんは、日頃からどういった勉強をしているでしょうか?
自社の医薬品、競合の医薬品、ガイドラインの内容、現在行われている臨床試験、業界内のニュース、その他諸々。
MRとして勉強すべきことは山ほどあります。
…と言うか、無限にありますよね!(汗)
マジでMRとしての勉強を頑張るとしたら、それこそ受験生並みに時間を割いて、机に向かう必要があるんじゃないかと思います。
さて、こんな記事を書いている私はと言うと、ぶっちゃけ大して勉強していません。(汗)
いや、MRとしてある程度の勉強はするのですが…
少なくとも、寝食を惜しんでまで勉強するということは全くありません。
仕事の隙間時間を見つけて、ガイドラインや文献を読んだりする程度です。
しかも、その頻度は大したことないです。
この文章からお察しの通り、私はハッキリ言って仕事に関する勉強は好きじゃないです。
一応、科学的なことに関してそれなりに興味はあります。
しかしながら、少なくとも『好き』と断言できるレベルではないんですよね。(汗)
好きじゃないけど、仕事だからと割り切って淡々と勉強している。
正直に言うと、大体そんな感じです。(汗)
だからこそ、私は毎日のように勉強を継続しているMRを尊敬しています。
どう頑張っても、医療に関して毎日勉強をするなんてことは私には真似できません。
もし無理に真似しようものなら、絶対にストレスでおかしくなりそうです。
勉強を継続しているという一点だけで、そのようなMRは私にとっては眩しい存在なのです!
勉強はMRの本分…とは言い過ぎかも知れませんが、何だかんだ言って勉強しているMRの方が医療従事者からは信用されますからね。
しかし!
MRとして働いて約5年が経ち、勉強熱心なMRの中には変な人間がいることも段々と分かってきました。
果たして、勉強熱心なMRは真のプロフェッショナルなのか?
それとも、悪い意味で“意識高い系”の変人なのか?
今日はそのことについて書いていきます。
『文献を読んでいます』アピールが激しいMR
論より証拠を…ということで、早速ですが具体例を提示させていただきます。
私の同僚に『俺はこれだけ文献を読んでるぜ!』みたいなアピールが激しいMRがいます。
(※これ以降、そのMRのことをAさんと書かせてもらいます。)
それはもう、Aさんは頻繁に文献の内容などをメールで共有してきます。
それ自体は別に良いのですが…
問題なのは、Aさんは『文献を読まないMRは全然ダメだ!』『MRとして終わっている!』などと他のMRに対してマウントを取ってくるという点です。
誤解の無いようにお伝えしてきますが、Aさん以外のMRが文献を読まないわけではないです。
Aさんが文献を読み過ぎなのです。
もしかして、文献を読む(=勉強する)ことが趣味なのか?
…と思えるレベルです。
確かに、Aさんの知識量は凄いと思います。
このような記事を書いている私自身、Aさんと同行したことはないのですが…
Aさんの社内ロールプレイングなどを見る限りだと、きっと医師&薬剤師と深いディスカッションをしているのは容易に想像できます。
日頃から文献を読み漁り、常に最新の知識を仕入れておく。
その点においては、AさんはMRの鑑だと思います。
しかし、他のMRにマウントを取る(=高圧的に接する)という悪癖がある。
そのせいで周囲のMRたちからは疎まれている節があります。
信じ難いことですが、Aさんは深夜の23時頃に『こんな文献を見つけましたよ!』といったメールを同僚のMRたち宛に送ってきたこともあります。
遅い時間帯にも関わらず、仕事用の携帯電話にメールを送ってきたAさん。
もしかして何かの緊急連絡かと思ったら、文献に関する連絡メールだったので拍子抜けしました。
そして、私はこう思ったんですよね。
そもそも、Aさんは一体どういう意図があって23時にメールをしてきたのだろうか。
夜の遅い時間帯だろうと、俺は熱心に勉強しているんだぜ!
…というアピールをしたかったのでしょうか。
何と言うか、Aさんは自分自身を過剰に演出している節があるんですよね…。
もしかすると、もの凄く承認欲求が強い人なのだろうか?
あるいは、虚栄心が強すぎるのだろうか?
日頃から文献を読み、MRとしての知識量を誇るのは結構です。
しかしながら、私はどうしてもAさんのことを人間的には好きになれないのです。(汗)
こんなことを本人に言ったらAさんは怒るでしょうけど…
悪い意味で“意識高い系の人”としか思えません。
意識が高いこと自体は称賛されるべき気質だと思います。
ですが、その意識を他人に押し付け、あまつさえ人間性までも否定するの良くないっちゅう話です。
こういった人間性の影響なのかは不明ですが、Aさんの売上はあまり良くないです…
勉強しているアピールをしないMR
私の同僚には、Aさんと同じくらい知識量に長けているMRがいます。
(※これ以降、そのMRのことをBさんと書かせてもらいます。)
仲間内でも学術肌なことで有名なBさんですが、薬に関して大抵のことは知っている人です。
ガイドラインの内容や、その根拠となったエビデンス。
国内外の色々な文献。
様々な医療用語の意味。
会議中でもBさんに尋ねれば殆ど即答してくれることから、むしろ学術の人よりも頼りにされている雰囲気すらあります。
そんなBさんですが、Aさんとは違って『勉強してますアピール』は一切しない人でもあります。
とにかく、知識をひけらかすことがない。
上司・同僚から受けた質問には答えるけど、必要以上には喋らない。
ついでに言うと、要点を簡潔に話すなど、頭の回転も速い。
何と言うか、自信と謙虚さが同居しているような人なんですよね。
当然と言うべきか、Bさんは当たり前のように毎月の売上目標を達成しています。
きっと、プロフェッショナルのMRとはBさんのような人なんだろうなぁ
…などと思いながら、私なんかは仕事をしています。
ところで、Bさんだって仕事に家庭に忙しいはずなのに、果たしていつ勉強しているのか?
Bさん曰く『隙間の時間にコツコツ勉強している』とのことです。
しかし、個人的にはちょっと腑に落ちない気もするんですよね。
果たして、隙間時間の勉強だけでどうやったらあれほどの知識量が身に付くのか?
文献を読むスピード(=読解力)が優れているということなのか?
それとも、生まれつき記憶力が良いタイプなのか?
同じく隙間時間に勉強するタイプである私とは、知識量のレベルが違い過ぎます。
どう考えても、地頭の差が大きいとしか思えません。(汗)
まとめ:MRは勉強熱心の方向性を間違えてはいけない!
今回は同僚MRの2人について考えながら、この記事を書いてみました。
勉強熱心であること自体は、間違いなくMRにとってプラスとなる気質です。
MRは医師・薬剤師といった医療従事者を相手にする関係上、医療に関する知識はあるだけ良いに決まっています。
問題は、その熱心さの方向性です。
Aさんのように勉強してますアピールを連発すれば、ただの“意識高い系MR”などと揶揄されるだけでしょう。
一方で、Bさんのように勉強してますアピールは一切せず、売上という形で結果を示すことで、周囲からはプロフェッショナルMRと認識される。
能力的にも人間的にも、MRとして目指すべきは、やはりBさんのようなタイプなのだと思います。
私はお世辞にも勉強熱心とは言えないMRです。
ついでに言うと、地頭が良いとも言えないMRです。
このような体たらくですから、今後も勉強に対するやる気・姿勢などを改善するのは難しい気がします。
とは言いつつ、こんな凡人MRの私ではありますが…
たとえ凡人だとしても、少しでもBさんのようなプロフェッショナルMRに近付けるように頑張らないといけないなぁと思う、今日この頃です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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