こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
今回は『MS時代の社内行事』というテーマで、思い出話を記事にしてみました。
さて、私はMSだった頃、営業所あるいは営業部で開催される社内行事が大嫌いでした。
飲み会・ゴルフ・BBQ、その他諸々。
こういったイベントは気が合う仲間と一緒にやるから楽しいのであって、嫌いな相手・苦手な相手と一緒にやっても楽しいはずがありません。
まさに、時間と金の無駄というヤツです。
一応、誤解のないようにお伝えしておきますが、私は飲み会・ゴルフ・BBQそのものを嫌っているワケではありません。
実際、MRに転職して以降は、職場の同僚と楽しく飲むような機会に何度も恵まれました。
つまり、飲み会・ゴルフ・BBQ自体に罪は無いのです。
私は仕事にかこつけて、これらの行事を強制する人間が嫌いなのです!
そういった意味では、私が所属していた医薬品卸の営業所では、社内行事への参加を強制される雰囲気がありましたから、それはもう苦痛で仕方なかったです。
ある意味、飲み会になどに限ったことではありませんが、物事とは『何をするか』よりも、『誰とするか』の方が遥かに重要であることを学んだ教訓でもあります。
医薬品卸とは日本的な企業の典型と言われていますが、まさにその通りです。
そこで、MS時代の社内行事についてのエピソードを1つずつ語っていこうと思います。
この記事を通して、MS未経験の人たちに、多少なりとも医薬品卸の社風などを伝えられれば幸いです。
そして何より、
社内行事が嫌なら、無理して参加することはないぞ!
…ということを伝えていきたいと思います。
MS時代に嫌いだった社内の3大イベント
私が『MS時代の社内行事』という言葉から連想するイベントとしては、先ほども書いた通り飲み会・ゴルフ・BBQの3点です。
同期のMSから話を聞くと、他の営業所ではボーリング大会や温泉旅行などもあったようですが、そちらについて私自身は経験がないため、この記事では割愛します。
(※同期MSは『上司・先輩との温泉旅行なんて行きたくない!』とボヤいていました…そりゃそうですよね。)
さて、飲み会にせよゴルフにせよ、参加を強制されるかどうかは営業所の雰囲気、あるいは上司の考え方によって左右される部分があります。
しかし、私自身の経験、そして同期MSから聞いた話をまとめると、どこの営業所でも概ね参加を強いられるような雰囲気はあったようです。
MSとは営業職であり、取引先との付き合いは避けられない職種です。
そんなMSの上司とは、やっぱり大半がMS出身であるワケでして、だからこそ飲み会やゴルフについての経験も豊富です。
そんな上司たちの経験が、
MSは飲み会やゴルフをやってナンボだぞ!
…という価値観を創ってしまった。
そして、そんな古臭い価値観が、
MSは社内行事(飲み会・ゴルフ)には必ず参加しろよ!
…という雰囲気を生み出していたように思えてなりません。
極端な話、価値観の押しつけですよね。
全く、困った話です。
まあ、こんな私の独断と偏見による分析はさておき…
医薬品卸において、社内行事を強制しないような『話のわかる上司』は希少です。(汗)
ほとんどの上司世代(特に50代以上)とは、残念ながら『社内行事には絶対に参加するべき』と刷り込まれている世代なのです。
では、そんな強制参加のイヤ~な行事たちについて、1つずつ紹介していきます。
1.飲み会
医薬品卸に限らず、社内の面倒なイベントの代表格がコレではないでしょうか?
私がMSだった頃に働いていた営業所では、2次会や3次会まで連れ回されるのが当たり前でした。
とにかく、苦痛で仕方なかったです。
1次会の時点でもう既に辛いというのに、何が悲しくて2次会や3次会まで付き合わなきゃならないのか?
そもそも、そこまでして酒を飲む必要があるのか?
なぜ時間と金を浪費して、上司や先輩の与太話に付き合わなければならないのか?
酒を飲めるヤツが偉い!!
…などと考えているような人たちと一緒に飲むのは心底イヤでした。
百歩譲って、上司や先輩が奢ってくれるならば話は別ですが、私がいた営業所では必ず割り勘でしたしね…。
(※一応、若手MSの支払い分は少なめにしてもらっていましたが。)
さらに辛かったのが、私がいた営業所では上司・先輩・後輩のうち全員が喫煙者だったという点です。
非喫煙者である私にとって、煙たい空間で何時間も過ごすことは苦痛以外の何者でもなかったです。
タバコの煙によって気分を害するだけでなく、着ているスーツまで煙臭くなっていく。
これは何の苦行なんだ?
そんな風に何百回、いや、何千回思ったか分かりません。(汗)
2020年以降は新型コロナの流行によって喫煙者が少しは減ったという噂も聞きますが…今の医薬品卸はどんな感じなんですかね…。
喫煙は新型コロナを悪化させる!?この機会に禁煙ムードが広まってほしい!
ところで、私がMSとして3年目くらいの頃、さすがに私も耐えかねて煙臭いのが辛いと上司に言ったことがありました。
ですが、その上司からはこう返されました。
すいません…
アンタに相談した俺が馬鹿でした。
そもそも私は、社内飲み会での喫煙について苦言を呈したのであって、取引先とのこと引き合いに出すのは論点のすり替えなんですよね。
つまり、その上司は喫煙行為を正当化したくて仕方なかったようです。(汗)
…とまあ、こんな面倒くさい飲み会が毎週のように開催されるのだから、私にとっては堪ったもんじゃありません。
一応、上司・先輩も私に気を遣って(?)いたらしく、私が飲み会で連れ回されるのは週末の金曜日だけと決まっていました。
(※上司・先輩は月曜~木曜も普通に飲み歩いていた。)
しかし、それでも私の心身にダメージを与えるには十分な頻度でした。
2.ゴルフ
先ほど紹介した飲み会と同じか、あるいはそれ以上に嫌いだったのがゴルフです。
私がいた営業所では、春~秋にかけて定期的に営業所内でのゴルフコンペが行われていました。
『ゴルフコンペ』=『休日なのに上司・先輩と半日近く一緒に過ごす』でしたから、やっぱり気疲れするんですよね。
ついでに言うと、私はゴルフが下手だったので余計に苦痛でした。
(※もう何年もゴルフはやっていませんが、自己ベストのスコアが140くらいだったと思います。)
他にはゴルフコンペとは言わずとも、打ちっ放しの練習に駆り出されることも結構ありました。
そして、何よりも大変だったのは経済的な出費です。
ゴルフをやる人なら知っての通り、ゴルフでは何かとお金が掛かります。
ゴルフ道具の購入、打ちっ放しでの練習、そしてゴルフ場でのコンペ。
特にゴルフコンペでは、毎回1~2万円くらいのカネが飛んでいきます。
このゴルフ関係の出来事によって、一体どれだけのカネを失ったか見当も付きません。
当時、私は奨学金を毎月4万円ほど返済する生活をしていました。
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MSの給料から毎月4万円も支払うのは結構大変です。
当時の月収は手取りで17万~18万くらいでしたから、約1/4を奨学金の返済に充てていたワケです。
そこに加えて、ゴルフでの出費も嵩むのだから堪ったもんじゃありません。
奨学金の返済に追われる生活状況にも関わらず、楽しくもないゴルフにカネを費やすことを強制されるなんて、私にとって苦痛でしかなかったです。
カネを稼ぐために働いているはずなのに、仕事関係の強制イベントによってカネを失う。
これでは本末転倒ですよね。
しかし、上司・先輩との付き合いという手前、ゴルフの誘いを無碍に断ることも出来ませんでした。
今振り返ってみると、もっと強い意志を持ってゴルフ関係の誘いをキッパリと断れば良かったのでしょうけど…。
自分の意志薄弱さが悔やまれます。(汗)
3.BBQ
BBQは飲み会・ゴルフと比べれば開催頻度は少なかったのですが、それでも私にとっては苦痛なイベントでした。
このBBQとは営業所のMSだけでなく、事務・倉庫・配送・薬剤士などのメンバーなども参加するイベントでした。
私が働いていた営業所の事務や倉庫係は、それはもう一癖も二癖もあるような人たちでしたので、休日に彼らとBBQをするのはかなり辛かったです。
ついでに言うと、このBBQイベントは社員本人だけでなく、その家族も参加するようなイベントです。
上司や先輩MSがいるだけでも気を遣うのに、その他の社員の家族まで来るとなると、結構なカオス状態になるんですよね。(汗)
お局の事務のオバサン社員から子守を押し付けられたときは、
一体これは何の罰ゲームだ!?
…などとマジで思いましたからね。
まあ今振り返ってみると、社会勉強という意味では良い経験だったとは思います。
ですが、もう一度ああいったBBQをやりたいかと訊かれたら、ちょっと勘弁してほしいですね。(汗)
社内行事に参加しないと評価が下がるというジレンマ
医薬品卸あるあるですが、直属の上司からの評価が良くないと、中々MSとして昇給・昇格することはできません。
じゃあ、上司がどのようにして部下(MS)を評価するかと言うと、これもまた難しい話なんですよね。
MSは営業職なので、数字(売上・利益・回収)はもちろん大切な指標となります。
しかし、行動面の評価についてはどうか?
まず間違いなく、そこには上司の『主観』が混じってきます。
もっと端的に言うなら『部下に対する好き嫌い』ですね。
そして、その主観(好き嫌い)を形成する要素の1つとして、ここまで挙げてきた社内行事への参加状況が関わってきます。
極端な話、社内行事への参加状況が良ければ評価も良くなりますし、参加状況が悪ければ評価も悪くなるのです。
実際、私はMSとして3年目~4年目の時期にかけて、社内行事への参加回数が少ないとの理由で『協調性が不足している』との評価を付けられた経験があります。
(※当時、さすがに社内での飲み会・ゴルフなどに嫌気が差していた私は、何かと理由を付けて参加頻度を減らしていた。)
これも医薬品卸(と言うかサラリーマン全般)あるあるですが…
もし同じくらいの実績のMSが複数いたとしたら、相対的に何らかの要素で評価のランク付けをしなければなりません。
つまり、こういった場面でこそ『上司による好き嫌い』が評価の明暗を分けてしまうのです。
これこそ、まさに会社という組織の悪しき点です。
極端な話、上司に気に入れるかどうかで評価が決まってしまうのです。
理不尽な話ですが、MSとして、いやサラリーマンとして働いている以上、この現実からは逃げられません。
…で、私にとっては残念なことに、当時の上司は社内行事への参加を重視する人でした。
その上司曰くですが、
社内行事に参加しないヒサシは、営業所の和を乱している。
…とのことでした。
要は『皆と違うことをするのは悪である』という考え方ですね。
評価面談のとき、このように言われたことを私は昨日のことのように思い出せます。
もうね、腸が煮えくり返る…なんてもんじゃなかったです。
とにかく、目の前の上司、そして今自分が働いている営業所そのものへの怒りが半端じゃなかったです。
飲み会やゴルフに嫌々参加するくらいなら、家で何かの本でも読んで勉強している方が有意義だし、仕事の役にも立ちます。
若手MSにお勧めしたい決算書に関する書籍2選!若いうちに決算書を読む力を身に付けよう!
そう考えていた私にとって、こういった評価のフィードバックは心外でしかなかったです。
では、次年度は良い評価をしてもらうために、頑張って社内行事への参加を増やすか?
いや、いくら高評価を得るためとはいえ、そこまでする必要があるだろうか?
こんな風にジレンマを抱えて悩んでいた時期もありました。
でも、こういったことで悩む時点で結論は出ているというか、少なくとも私はその営業所でMSとして働き続けることなんて無理だったんですよね。
こういった悩みが、後々MSを辞めるという決断へと繋がっていきました。
最後に:社内行事が本当に嫌なら参加しないのもアリだぞ!
ここまでMS時代の社内行事について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事を通して伝えたいことは、
社内行事が嫌なら、無理して参加することはないぞ!
…ということです。
無理というのは絶対に長続きしません。
たまに無理をするだけならともかく、長期間に渡って無理を続けるとロクなことがありません。
無理をした反動によって、心身へのダメージは確実に蓄積されていきます。
それで鬱にでもなってしまったら、元も子もありません。
MS時代の私のように、上司次第ではMSとしての評価を下げられることがあるのも事実です。
それは心外なことではありますが、自分自身を苦しめてまで、社内行事に参加する必要はありません。
社内での飲み会・ゴルフなどが、人生においてどれだけ重要でしょうか?
どう考えても、家族・友人・恋人などと過ごす時間の方が、人生においては大切ではないでしょうか?
この辺りは個人の価値観次第ですから、正解というものはありませんが…
出世(昇給・昇格)に見切りをつけ、淡々と働き続けるのも立派な処世術です。
それに、そのうち上司が異動になって、社内行事を強制しない人が上司になることだってあり得ますからね。
あるいは、もし上司が信頼できる人なら、腹を割って相談してみるのもアリです。
私がMSだった当時、奨学金の支払いがキツいだとか、飲み会・ゴルフなどで出費が嵩んで大変だとか、色々なことを相談した先輩MSがいるのですが、その先輩MSも今では出世して営業所の所長(管理職)になりました。
その先輩は、私がMSを辞めることについても理解を示してくれた人でして、今でも連絡を取り合う仲です。
…で、その先輩から少し前にこんな話を聞きました。
その先輩は、ヒサシ(当時の後輩)が社内行事について悩んでいたことを教訓にして、部下(MS)には社内行事への参加を強制しないように心掛けているそうです。
このように少しずつですが、医薬品卸でも社内行事を強制するべきではないと考える管理職も増えてきています。
この先、医薬品卸の社内行事についての体質が改善することを祈っております!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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