こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
新型コロナウイルスの影響により、世界規模の社会的混乱と共にスタートした2020年。
そんな最中にあっても、GW明けくらいから活動を徐々に再開した製薬会社(MR)が出てきましたね。
その一方で、医薬品卸のMSはどうでしょうか?
営業活動は控えているとしても、薬の配送から自主回収まで、平時と殆ど変わらない状態で働いているのではないでしょうか?
いや、むしろコロナ感染に備えて輪番制となった関係で平時よりも忙しいMSの方が多いかも知れませんね。
そんな医薬品卸ですが、3月~5月はMRによる朝の卸訪問が減ったエリアが大多数ではないでしょうか?
殆どの製薬会社のMRは在宅勤務(自宅待機)を徹底する方針でしたから、まあ当たり前の現象だと思います。
そんな中で、MSは何を感じているのか?
朝の業務を邪魔されなくなって喜んでいるのか?
MRと仕事上の接点が減って悲しんでいるのか?
その辺りの事情について記事にしてみました。
朝にMRが来なくなって喜んでいる派の意見
私がリアルとネットで情報収集した限りだと、ぶっちゃけた話、朝にMRが来なくなって喜んでいるMSの方が多いのかな?という印象です。
これ、元MSの私にとっては凄く共感できます。
私自身、MSだった頃にMRが朝から訪問してくること関して『鬱陶しい』と思ったことは正直あります。
MS時代にお世話になったMRの皆さん、こんなMSですいません…(汗)
超個人的な意見なのですが、MSは朝の時間帯が一番忙しいです。
その日の営業活動のために色々な資料準備をしたり。
倉庫・事務・配送の人たちと打ち合わせを行ったり。
その他諸々、数えたらキリがありません。
請求書の作成・集金の準備・返品の処理・伝票の作成・債権の管理など、MSが行う1つ1つの仕事は簡単です。
…が、如何せん、とにかく量が膨大です。
その膨大な内勤を捌くために、MSは誰もが必死こいている。
ましてや月末の最終日ともなれば、その仕事量は半端じゃないレベルに達します。
普段はニコニコしている温厚なMSですら、殺気立つようになることも珍しくないです。
月末最終日に卸訪問するMRはMSから嫌われる!?MS時代の本音を暴露します!
しかも、営業所から遠いエリアを担当しているMSは一度出発したら簡単には営業所に戻って来れません。
よって、遠距離エリア担当のMSなんかは、それはもう必死で上記の内勤を完結させようと頑張っています。
1日の中でも特に忙しく、まさに“戦場”とも呼ぶべき時間帯。
それが、MSにとっての『朝』なのです!!
そんな時間帯にMRが訪ねてくると、MSとしては内勤を中断しないといけない。
それはつまり、本来のMS業務が遅れるということを意味しています。
MSだった頃、私はそれが嫌で嫌で仕方ありませんでした。
アポイントがあるなら、まだ何とか理解できます。
アポイントなしで卸に大量のMRさんが来ること自体、私にとっては甚だ疑問だったのです。
ただ、こんなことを書いておいて恐縮ですが、当時の私はMRさんのことが嫌いだったワケではありません。
むしろ、自分を訪ねてきてくれるMRさんは大好きでした。
一部、顔を見たくないくらい嫌いなMRもいましたが…(汗)
自分に会いに来てくれたMRさんとは、腰を据えてじっくりと仕事の話をしたい。
時間に余裕があれば、しょーもない世間話だってしたい。
少なくとも、MRさんを無碍にするようなことはしたくない。
でも、そういった気持ちとは相反して『鬱陶しい』という感情があったのも事実です。
…みたいな感じで、内心は穏やかではない日も多くありました。(汗)
とにかく、MSにとって朝は忙しいし、色々な意味で神経を尖らせている時間帯なんです。
まあ、これは大勢いるMSの中においては、あくまで一例に過ぎないのですが…
当時、私はMRさんのことが嫌いなのではなく『忙しい時間帯に自分の仕事を中断されること』が嫌いだったのです。
MS時代の私のようなMSが全国に何人いるかは分かりませんが、朝の時間帯は忙しいMSが大多数です。
朝のMSは忙しくないよ!
…などと言い切るようなMSがいたら、そのMSは間違いなく仕事をしていない“サボリMS”です。
おそらくですが、MRによる朝の卸訪問を好ましく思っていないMSほど、今の状況に喜んでいるのではないでしょうか?
(※喜ぶ以前に、配送で忙殺されているMSにとっては、喜ぶ余裕すらないのかも知れませんが…。)
MRとの打ち合わせなら、電話やメールで行えば良い。
あるいは、出先の静かな喫茶店とかで行ってもいい。
だから、MRは朝の時間帯に来てほしくない。
こんな風に考えているMSは間違いなく存在します。
朝にMRが来なくなって悲しんでいる派の意見
もしかしたら『悲しんでいる』という表現は大袈裟かも知れません。
ですが少なくとも、MRによる卸訪問が減って『寂しがっている』ようなMSがいるのも事実です。
MRとのコミュニケーションを重視しているMSほど、こういった傾向があると思います!
私はMSだった頃、どちらかと言えばドライな方でした。
そのため、MRによる卸訪問の頻度とかは特に気にしていなかったんですよね。
しかし、中年以降の世代…
特に、今の40代以上のMSは、MRの訪問頻度を気にするタイプが多いのではないかと思います。
中年以上のMSはプライマリー製剤の全盛期を経験していますし、それこそ毎日のようにプライマリーMRとの打ち合わせ・同行・決起会などを行っていたと聞いています。
ましてや、その頃はスマホやタブレットなどの電子機器が普及していなかった時代です。
よって、MSとMRが面前で紙ベースの資料を見ながら打ち合わせする機会も多かったはずです。
そういった時代を経験しているだけに、中年以上のMSには『MRは頻繁に卸に来るのが普通である』という認識を持っている人が多い印象があります。
さらに言うなら、MRと電話・メールだけのやり取りだと物足りないし、味気ない。
そんな風に思っているのかも知れません。
つまり、良くも悪くも直接会ってコミュニケーションすることを重視しているMSもいるということですね。
しかし、今回の新型コロナウイルスの影響によって、仕事におけるMRとの接点が大幅に減ってしまいました。
連絡を取り合うとしても、メインとなる手段は電話・メールばかり。
そんな状況が『MRが来なくなって寂しいなぁ…』という感情を生み出している。
私見ですけど、私はそのように考察していました。
ただ、こういったタイプのMSはMRの行動をよく観察しています。
その弊害なのか、『○○製薬のMRはウチによく来ている』だとか『△△製薬のMRは全然ウチに来ない』などと言い出すMSも多い気がします。
面倒と言えば面倒なタイプのMSですが、彼らは彼らなりにMRのことを大切に思っているのです。
まとめ:MRによる“朝の卸訪問”という文化が変わりつつある!
2020年の3月以降、MRにとっても、そしてMSにとっても働く環境が大きく変化しました。
その中で、MRとMSとの関係という部分に注目しただけでも、相当な変化が見て取れます。
この記事で書いた『MRによる朝の卸訪問』も、そんな変化の1つです。
特に、プライマリーMRにとっては軒数やグロスの企画のために“卸訪問”をしなければなりませんから、多少なりとも業務内容に変化が出ていることでしょう。
その一方で、苦手(または嫌い)なMSとの接点が減ったことに関して、内心では喜んでいるMRもいるかもですね。
医薬品卸のMSがうざい!MSと関わりたくないMRはどうすれば良いのか?
初対面でイヤ~な感じがするMSの特徴について現役MRの視点から考えてみる!
私個人としては『この機会にMRによる朝の卸訪問が減ればいいのになぁ…』なんてことを考えているのですが、皆さんはどう思いますか?
昔とは違って、今はコミュニケーション手段が複数ある時代です。
MSとMRがコミュニケーションするにしても、それは“朝”に“直接”でなくても良いはずです。
むしろ、早朝から卸に呼びつけられる文化について疑問に思っているMRは多いのでは?
同時に、朝の時間帯にMRが来ることについて疑問を感じているMSも一定数いるのでは?
私もそんな“疑問”を以前から持っている人間の1人です!
朝になったら、MRは卸を訪問しなきゃいけない。
特に理由がなくても、MRにとっては卸訪問をすること自体に意義がある。
そんな医薬品業界の風習が変わるべきタイミングなのかも知れませんね。
個人的には、新型コロナウイルスが生み出した今の状況が、今後のスタンダードになることを期待しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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