女性MSのキャリアについて元MSが解説します!

女性MS

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

先日は女性MSが少ない件について記事にしてみました。

 

では、業界内でも数少ない女性MSには、どのようなキャリアがあるのか?

元MS(男性)の目線から色々と分析してみました。

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女性MSのキャリア選択肢は多い!!


おさらいですが、MSとは医薬品卸の営業職です。

 

医薬品卸とは営業職だけでなく、事務職、配送職、企画職、倉庫内で働く人間など、様々な人々によって成り立っています。

 

それらを踏まえて女性MSのキャリアについてザックリと考えてみたところ、大まかに6パターンあると思います。


①MSとして働き続ける

②事務系に異動して働く

③配送系に異動して働く

④企画系に異動して働く

⑤倉庫に異動して働く

⑥転職する


女性のみならず、①~⑥までキャリアは男性でも選択できます。

 

ただし、私自身がMSだった頃は、②事務系に異動して働くというパターンをよく見聞きしました。

 

女性MSは結婚・出産を機に、MS(営業)から事務(内勤)に異動していく傾向があります。

 

このように『MS⇒事務職』というキャリアの女性は自社、他社を問わず多かったです。

 

では、先ほど挙げたキャリアを1つ1つ検証していきます。

パターン①:MS(営業職)として働き続ける

これはMSとして優秀なタイプでないと相当しんどいです。

 

MSとしてキャリアを積めば積むほど重要な取引先を任されます。

 

例えば、

・自社シェア100%の調剤薬局

・自社シェアを伸ばすべき大病院

などですね。

 

そして、そのような重要先を相手にする関係上、担当MSは激務に苛まれます

 

どういった具合に激務なのか?

…ということについては、下の記事をご覧ください。

 

医薬品卸のMS(営業職)は激務なのか?元MSが解説します!

 

取引先からの無理難題的な要求にも笑顔で応え、社内では理不尽な売上計画を達成しなければならない。

 

ハッキリ言って、体力、精神力共に優れている人間でなければ務まりません。

 

私の先輩MS(男性)で管理職候補と呼ばれていた人たちですら大変そうでした。

 

私がMSを辞めた理由の1つとして、

先輩MSがやっているような激務に耐えられる自信が無かった

…というものがあります。

 

しかし、MSとしての能力に自信がある人にはお勧めしたいコースです。

 

特に、大学病院などの超重要先を担当する仕事はやりがいも抜群だと思います。

これが医薬品卸のスーパーMSなのか?大学病院の担当MSが優秀すぎる!

パターン②:事務系に異動して働く

現実的には1番多いキャリアだと思います。

 

このキャリアを選択する女性達は、MSとして働くことに疲れていることが多いです。

 

「毎日のように数字を追及されることに疲れた…」

「理不尽な取引先と付き合うことに疲れた…」

「結婚や出産した後でMSを続けられる自信がない…」

 

大体の女性MSはこのような思考ループに陥り、そしてMSを辞めます。

 

一方で、MSから事務系に移る女性社員は、事務系の管理職から歓迎されます。

 

MSは普段から事務系の人々と連携しながら働いていますから、事務職の仕事内容を大体把握しているのです。

 

つまり、事務畑の管理職目線で見ると『基礎となる業務を理解している人物なわけです。

 

取引先相手の電話対応だとか、伝票処理の流れだとか、このような業務はMS経験があればすぐに慣れるそうです。

 

しかも、繁忙期でなければ事務職は定時で帰ることができます。

これは、子育て中の女性にとっては特に大きなメリットです。

 

しかし、その一方でデメリットもあります。

医薬品卸の事務職は、一般的に営業職(MS)よりも給料が低いことが多いです。

 

よって、給料ダウンしてでも、定時で帰る働き方を選びたい!

という方にはお勧めしたいコースです。

パターン③:配送系に異動して働く

現実的には多くはないパターンです。

なぜなら、配送の仕事は力仕事だからです。

 

もちろん、MSであれば薬の配送についても慣れているでしょうから、MS時代の経験を活かして活躍できる分野ではあります。

 

しかし、輸液などを運ぶ作業は体力勝負であり、それを毎日繰り返すのは相当しんどいです。

 

ただし、配送職に指示を出すマネージャー的なポストもあります。

もし配送系で活躍したいなら、そのようなポストを狙ってみるのも一興かも知れません。

パターン④:企画系に異動して働く

多くの場合、企画職への異動は出世コースです。

医薬品卸での企画職は、一般的に仕事がデキる社員の中から抜擢されます。

 

少なくとも、

「コイツはMSとして使い物にならないから、企画職に異動させて適当に仕事させとけ!」

…みたいなことはありません。

 

「企画職」と言っても様々ですから、どのような仕事をするかはその部署によります。

 

医薬品卸での具体例を挙げると、

「アローアンスに関わる施策の推進」

「新しい物流機能の立案」

などがあります。

 

製薬会社が医薬品卸に支払う『アローアンス』とは?医薬品業界の真実をお伝えします!

 

実は、私の元同期で1人だけ、MS歴5年ほどで企画職に異動した女の子がいました。

 

その子曰く、

「MSよりもやり甲斐がある」

「企画職に異動になった理由は自分でも分からない」

とのことです。

 

枠は限られていますが、20代の頃からこのようなキャリアを歩む女性もいます。

パターン⑤:倉庫に異動して働く

事務職への異動に次いで多いキャリアだと思います。

倉庫の仕事と言っても、配送職ほど力仕事は多くありません。

 

具体的な仕事内容としては、

「営業所内での在庫管理」

「取引先へ届ける医薬品の梱包」

などがあります。

 

ただし、このキャリアは選ぶのは元MSの男性社員が多いです。

 

理由としては、

多少なりとも力仕事があるので男性があてがわれやすい」

「女性だらけの事務畑には男性を異動させにくい」

といったものがあります。

 

ただし、医薬品卸の倉庫にはMSとして大失敗した人間が左遷される先としての意味合いが含まれています。

 

医薬品卸の倉庫は『MSの墓場』である…という意見について検証してみた。

 

もちろん、左遷されてきた人間が全てではありません。

 

自発的に、

自分は倉庫(内勤)で活躍したい!

…と言って倉庫系のキャリアを選ぶ社員もいます。

 

一方で、

「コイツはMSとして使い物にならない。」

「しかし、簡単にはクビにできない。」

「他の部署で欠員もないようだから、取りあえず倉庫の仕事でもさせておくか…。」

…みたいな感じで倉庫勤務を命じられる人間もいます。

 

実際、倉庫にはコミュニケーション能力が極端に低い社員が結構いました。

 

その他には、私の同僚MS(男性)が交通事故を何回も起こし、MSとして不適格と見なされて倉庫に左遷されたことがありました。

 

つまり、倉庫への異動は良くも悪くも色々な意味合いがあるコースです。

パターン⑥:転職する

これは、私自身が当てはまるキャリアです。

 

5年後や10年後にMSをとして働いている自分をイメージできない。

 

企画職に異動できる見込みもなく、事務、配送、倉庫の仕事内容にも魅力を感じない。

 

そもそも、医薬品卸自体の給料が安い。

だったら、もうMSは辞めよう。

別の会社で新しい仕事をしてみよう。

 

MS歴4~5年目頃の私は上記のようなことばかり考えていました。

 

私は現在MRとして働いていますが、元MSのMRは結構多いです。

 

MRに限らず、転職して新しい一歩を踏み出すのもキャリアの1つです。

MSの転職については、下の記事により詳しく書いてあります。

医薬品卸のMS(営業職)はどのような転職をしている?元MSが実体験を語ります!

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優先順位を考えてキャリアを形成しましょう!


キャリアを考える際、

自分は何を1番に望んでいるのか?

ということをハッキリさせることが大切です。

 

仕事にやり甲斐を求めるのか?

定時で帰ることが大切なのか?

家庭を重視する働き方をしたいのか?

 

…といった具合に、自分の本音と向き合ってみてください。

 

自分を誤魔化しながら働いているようでは、いずれ必ず限界が来ます。

 

特に医薬品卸は男社会ですから、女性MSが働くということ自体がまだまだ浸透していません。

周りの環境を見極めて、自分が納得できるキャリアを選んでください!

 

以上、女性MSのキャリアや働き方について、参考にして頂ければ幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!



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