MRとして職務経歴書の『自己PR』を濃くするための思考法&テクニック

MRの転職

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

現役MRの皆さんは転職についてどのようにお考えですか?

2018年辺りからどこの製薬会社でもリストラが相次いでいることから、自分の身は自分で守らなければなりません。

ちなみに、私自身は今のところ転職するつもりはありませんし、会社から肩叩きされているわけでもありません。

しかし、明日は我が身だとも感じています。

ですから、私もいざという場合を考えて転職の準備だけはしています。

具体的には、念のために転職サイトには複数登録して、転職エージェントから定期的に情報を得ています。

そのエージェント曰くですが、今や転職市場には元MRが溢れているそうです。

そして、転職時に必ず必要になるのが職務経歴書です。

その職務経歴書に書く内容についてですが、中身が濃いほど好印象だそうです。

この辺りは学生の就職活動におけるESと同じですね。

さて、私は普段から職務経歴書の内容を随時更新するようにしています。

なおかつ、職務経歴書に書く内容についてですが、日々のMR活動の中で意識してネタ探しを行っています。

このネタ探しには意外なメリットがありまして、MRにとっての嫌な仕事も、ネタ探しの一環だと思えば多少はやりがいを見出すことができます。

そこで、本日は『職務経歴書』と『MRが行う嫌な仕事』という2つのテーマを組み合わせて記事を書いてみました。

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毎日のMR活動の中にネタは転がっている


皆さんにとって、MRとしての嫌な仕事って何でしょうか?

これはMRによって意見が分かれるところだと思います。

数字について追及されるのが嫌だ!

訪問軒数を追われるのが嫌だ!

MSと関わるのが嫌だ!

詰め込み販売が嫌だ!

厄介な医者と付き合うのが嫌だ!

…等々、MRとしての悩みは尽きないでしょう。

さて、私の場合はどうかと言うと、自分が行っているMR活動の中でも断トツで大変・面倒・厄介だと感じる仕事があります。

それが下記の2点です。

①:PMS(全例調査)

②:宣伝許可を取るための薬剤部ヒアリング

これらの仕事は本当にしんどいです。

何がしんどいって、社内で評価されない反面、必ずやらなければいけない仕事だからです。

(※評価されないのは、あくまで弊社の場合です。)

PMSなんてMRなら当たり前の仕事でしょ?

宣伝許可なんてMRが1人で取れるでしょ?

弊社にはそんな社風があるのです(汗)。

でも、このような『嫌な仕事』も、職務経歴書に書くとそれなりに評価されるネタだそうです。

(…と、最近話した転職エージェントが言っていました。)

では、それぞれのネタがなぜ評価されるのか?ということについて見ていきましょう。

①:PMS(全例調査)

このブログ内で何度も述べてきた通り、私はオーファンMRをです。

オーファンドラッグあるあるですが、オーファンは治験での症例数が少ないことから、全例調査を義務付けられている製剤が多数存在します。

個人的な意見ですが、この全例調査というのは厄介です。

その医薬品が使われるイコールPMS契約をしないとダメということが確定するからです。

加えて、私の担当エリアは田舎であることから、大学病院などの専門施設に希少疾患症例を集約するのは現実的ではありません。

病院がそれぞれ離れすぎており、加えて交通の便も良くない。

エリア内の全ての患者が大学病院まで通院するなんてことは土台無理な話なのです。

よって、オーファンドラッグが使われた場合、それぞれの施設ごとにPMS契約する必要があります。

こういったエリア事情が、担当MRにとっては辛いところなのです。

MRの皆さんならご承知の通り、PMSとは病院ごとにルールが違います。

契約の窓口は薬剤部なのか?事務方なのか?

契約書などは病院様式の書類なのか?それとも製薬会社側の様式でOKなのか?

調査費用は前払いか?後払いか?

レトロスペクティブ調査は可能か?

IRBを通すために説明会やヒアリングは必要か?

こんな風に、契約前の段階で確認すべきことは沢山あります。

むしろ、契約条件を調べる過程で理不尽なクレームをもらったことすらあります。

PMS契約のために会計課に行ったらクレームをもらった話

そして、いざ契約締結となっても、今度は医師が調査票に中々記入してくれない。

もし記入してくれても、押印がされていなかったり、記入漏れがあったりする。

そしてさらに、再調査にでもなろうものなら医師からあからさまに嫌な顔をされる。

だから、私はPMS(特に全例調査)は嫌いです。

PMSは大切な仕事だということは理解できます。

しかし、それでもやっぱり私は嫌いです。

そんな『嫌な仕事』であるPMSですが、職務経歴書に『PMSを色々な病院でやりまくっている』旨の内容を書くと、それなりに好印象らしいです。(※転職エージェント談)

MRとしてPMSに慣れているに越したことはないそうです。

しかも、一部のMR求人の募集要項には全例調査の経験者 歓迎(優遇)みたいな一文があったりします。

つまり、PMSを頑張った、または効率化したといったエピソードがあれば、多少は転職時に有利になるということです。

そう考えると、PMSに対するやる気も少しは湧いてくるものです。

②:宣伝許可を取るための薬剤部ヒアリング

新薬が発売されたとき、病院にて宣伝活動をしたいのなら、まずは薬剤部から宣伝許可をもらうのが通例です。

これもMRの皆さんならご承知の通り、宣伝許可の取得については病院ごとにルールが違います。

薬剤部長に口頭で挨拶するだけで良いのか?

薬剤部にどんな資材を何部ほど提出すれば良いのか?

病院様式の資料に何かしら記入して出さないとダメか?

宣伝解禁のタイミングは製造販売承認後か?発売日以降か?

薬剤部のヒアリングを受ける必要はあるか?

こんな風に、病院ごとにルールが全く違うのです。

そんな中で、私個人としては薬剤部のヒアリングが最も大変だと感じています。

私の担当エリア内にて、宣伝許可を取る際のヒアリングが超キツい基幹病院があります。

CTDやRMP、審査報告書などの内容を熟知しておかないと、病院様式資料への記入すらままならないような病院です。

ヒアリング本番で受ける質問も、重箱の隅まで突かれるようなものばかりです。

…で、即答できないとDIの先生からネチネチと詰られます。

…と言うより、質問内容が難解かつマニアック過ぎて、ほとんどの場合は後日再ヒアリングとなります。

ヒアリング時間も短くても1時間、長ければ2時間を超えることもあり、メンタルの消耗度合も激しいです。

このような病院で再ヒアリング、再々ヒアリング、仕舞には4回目のヒアリング…なんて展開になるとMRとしては辛いだけです。

だったら学術担当者を呼べよ!

本社の人間を呼べよ!

…と思う方もいるでしょうが、質問のレベルが高すぎて学術・本社の人間ですら容易に回答できないのです。

そもそも、私の担当エリアは田舎であるせいか、学術・本社に同行依頼しても時間・距離などの事情で中々お互いの予定が合わないことが多いです。

極めつけに、繰り返しになりますが弊社では『宣伝許可はMRが1人で取るもの』みたいな社風もあります。

そのため、新薬発売の時期は私(MR)が1人で難解ヒアリングに挑むような毎日になります。

そんな辛い体験も、職務経歴書に書けばそれなりに評価されるネタに化けるそうです。

書き方次第なのでしょうが、

学術・本社のサポートなしで宣伝許可を取るための薬剤部ヒアリングを突破しました!

…みたいな一文があると好印象らしいですね。(※これも転職エージェント談)

まあ、そのくらいの仕事をやってのけるMRは業界内で山ほどいるのでしょうが、それでも多少のアピールポイントになるようです。

そう思うと、辛いヒアリングに対しても『未来の自分のために頑張ろう!』という気持ちが湧いてきます。

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まとめ:職務経歴書に書くネタ探しがプラス思考へと繋がる!


私はMRという職業を気に入っている反面、MRとしての『嫌な仕事』には今でも慣れません。

あー、やってられねぇ…。

…などと思うことも結構あります。

しかし、その度にプラス思考で嫌な仕事価値を見出すことを意識しています。

そういった意味では、職務経歴書は良いきっかけにもなります。

こういった思考法は2018年のリストラブームの辺りに思いつきました。

PMS(特に全例調査)も、宣伝許可ヒアリングも、MRとしてのスキルや市場価値を高めるためと思えば、それなりにモチベーションが湧いてくるものです。

MRも人間ですから、『嫌な仕事』を延々とやり続けると心身を消耗します。

しかし、どうせ『嫌な仕事』をするくらいなら、未来への自分に投資できるような形で行いたいものです。

ちなみに、来週も転職エージェントと話す機会があるので、職務経歴書にて受けそうなネタは他にも探っていきたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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